・鶏冠海苔Tosaka nori とさかのり
ミリン科、紅藻類で関東以南主に九州の温暖な水深15mの海域に多く見られ春から夏にかけて採取している。長さ10~40cm、幅1~5cmで平らで幅がある。生では鮮紅色をして先が鶏のトサカに似た刻みがあり名前がついたという。
市場には生をそのまま塩蔵した赤色、石灰処理した緑色、漂白した白色としたものを出荷している。熱湯を通せばフィコビリン系の赤い色素が変成し、葉緑素が残って緑色となる。さらにこれを水にさらせば、すべての色素が溶出して白くなる。
彩(いろど)りよくサラダ、酢のもの、刺し身のつまとして使われる。
石灰(葉緑素の生成に関与)処理した緑色のとさかには塩抜きでエネルギー14kcal、食物繊維4g、カルシュウム(骨を丈夫にする)160mg(赤とさか70mg)、マグネシュウム(カルシュウムの代謝に関与)220mg(赤とさか31mg)、ビタミンA(免疫力を強化する)47μg(赤とさか3μg)/100gを含む。カルシュウム:マグネシュウム=1:0.5~1の割合がよい。
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