雪雲

寒い寒い、しんしんなんてもんじゃない、厳寒の一日でした。

朝、会社に着いた途端に横殴りの風に雪が舞って、霰になり、陽が射したら霙になって、また粉雪の吹雪になった一日でした。

会社から見た、時化の海の上の大きな雪雲。

ダウンコートのフードを目だけ出してすっぽり被っての、通勤でした。

それでも帰ってきてバス停を降りたら、葉っぱひとつない梅の木に紅色の小さな蕾がたくさんあって、顔を近づけたら微かに梅の香りがしました。

一陽来復を実感した新月の夜でありました。