火星に一番近い夜

15年ぶりの大接近だそうです。
どうりで夜も暑いけれど、それは関係ないんだろうナ。
肉眼で見てみると他の星は点にしか見えないのに、火星はヒトデのようなお星さまの形に光って見えました。

今日で7月も終わり、明日から8月。
ということは、この先もっと暑くなるのだろうか。
ちょっと恐ろしい気もするけれど、汗を流すこと自体は嫌いではないかもしれない、と最近気がつきました。
お米も他の作物も暑い夏が必要なように、人の身体も夏に汗をかかないと冬の寒さに弱くなるのかもしれないと思ったりします。

学生さんは夏休みで電車もいつもよりも少しばかり空いている今日この頃ですが、もしも昔の自分に会えるならば「宿題だけは、はよしときや」と言ってあげたいと、火星を見上げて思ったのでありました。

甲子園球場のチケット売場の前には昨日から場所取りのシートが張られていて、今日はまた更に増えておりました。
けどあれって良いのかしら？
剥がされたらどうするのだろう。
今年は第100回ということで、また主宰の新聞社が8月だけ無料なので朝刊を入れさせて下さいと言って来てましたが、もう昨日から朝刊入っておりました。
販売店の人も大変なんだナ。
という訳で、都合3紙の朝刊を読んでおります。

写真ではやっぱり点にしか写らなかった。
トホホ……。

ベンチの下からこんばんは

今日も暑かったなぁ～、ちかれた～、と夕刊を取るべく集合ポストを開けていると、ニャゴニャゴと靴下ちゃんの声。
しかし声はすれども姿は見えず、ニャゴ、ニャゴニャゴと声だけが聞こえる。

どこにいるの～？
と呼べば、ポストと反対側のベンチの下から靴下ちゃん。
涼しかった今朝は会えず、2日連続の夢は断たれたり、とガッカリしていたのでキャー嬉しい！

まさかそんな所から。
靴下ちゃんはやっぱりアイドルなのでありました。

台風一過の忙しい空

夜中のうちに台風も通り過ぎ、晴天となった朝でした。
念のためと下ろしておいた竿竹をきれいに拭いて洗濯洗濯と思っていたら、空がにわかにかけ曇り、パラパラという雨音は見る間に大粒の雨となって、さっき拭いたばかりの竿竹はびしょびしょ。

通り雨のような一瞬の雨でヤレヤレと思いながら、もう一度竿竹を拭いて洗濯物を干していると、またもや雨粒が落ちてきて、干した洗濯物を急いで取り入れる。
ようやくお日様が顔を出したので、再三竿竹を拭いて、ようやく洗濯物を干すことができたのはもう夕方近く。

夕方の空は明るく晴れて、雨はもう大丈夫のようです。
靴下ちゃんにも会えて、昨日の夜は凄かったねー、大丈夫だった？
などと話しながらちゅ～るの後マッサージをしていると、ハワイアンの音楽が聞こえてきました。
昨夜はいつもより早めに終わって畳んでいたテントも吹き飛ばされることなく、無事に夏祭り2日目が始まった様子です。

実家と自宅を雨の中、行ったり来たり、洗濯物を干したり取り入れたりと、忙しい1日でありましたが、終わり良ければすべて善し。
また明日から頑張ろう♪

夕方6時前でもこの日射し。
それでも涼しい風が吹き、いつもより過ごしやすかったのでありました。

自宅介護

今日明日は自治会の夏祭り。
2年前まで、毎年楽しみにしていた母を連れて行っていました。
認知症の症状が進むにつれて外出が難しくなり、去年からは行っていません。
けれど盆踊りの炭鉱節は家まで聞こえてくるし、せめてもとたこ焼きやフランクフルトを買って帰って母に食べさせました。

今日は午前中、認知症外来の病院へ母を連れて行ったのですが、主治医の先生からこの状態で特老の申込みの優先順位を上げてもらえないのはおかしい、と言われました。
ケアマネージャーさんに再三話すべきだ、とも言われ、どうしても入所に時間がかかるようなら認知症専門の病院へ入院した方が良いとも言われました。
当たり前だと思ってやってきましたが、この状態でデイサービスとショートステイの利用だけでここまでよく頑張ってらっしゃいますね、と言われて初めて、やはりもう家族だけで家庭でのケアが可能な状態にないのだと認識できました。

それでも施設ではショートステイの希望日が通ることは殆どなく常にいっぱいでキャンセル待ちという返答で、ケアマネージャーさんの勧めで別の施設との利用契約を勧められ契約しました。
けれど別の施設もまず試験的に一泊してからショートステイの予定を入れるということで、契約して1ヶ月近く経っても試験的一泊の実施の目処さえついていない状況で、実質は平日のデイサービスだけの利用です。

そして認知症対応ということで1日7時間のデイサービスの料金の方が一泊のショートステイより高くつき、毎月介護保険適用の限度額を超過して家の家賃よりも高い自己負担の利用料の請求が来ます。
デイサービスやショートステイの料金というのは、サービス内容や利用者の状態によっても細かく違っていて、一回や一泊いくらという明確なものではなく、そのすべてを家族が検証して計算することは不可能に近い。
毎日、施設との交換日記のような連絡帳がありますが、入浴していない日にも入浴したことになっていたりと、杜撰なところも目につくので注意はしていますが、実際のところ利用者側はハッキリ言って弱者です。

施設も商売なので採算を計算して利用の計画を立てるので、採算の難しい利用者さんの場合はちょっと……と、ケアマネージャーさんにハッキリ言われました。
言い換えれば、手のかかる利用者は積極的に受け入れられない、ということです。
手のかかった分はキッチリ点数に加算されて請求するにもかかわらず、です。
介護施設といえども慈善事業ではなく、商売として成り立たなければいけないことはわかります。
けれどこれでは介護が必要な人が適切なサービスを受けられるようにあるという介護保険制度の本質とは違い、介護施設が出来るだけ手のかからない利用者を優先的に受け入れて儲けるための制度では、と勘繰りたくもなってしまう。
これからも認知症の高齢者は増え続けるであろうに、こんな不透明な制度では当事者や家族はとても不安に感じるのです。

病院へ入院したとしても最長3ヶ月間という期限があるし、どうしたものか。
盆踊りの炭鉱節を聞きながら、これからすべきことやケアマネージャーさんに話すべきことを思案する夜でありました。

あの味

外を歩けば暑く、社内で仕事をしていると寒い。
お昼時や夕方、空腹感は感じるけれど、食べたいものが思い浮かばない。
食べないとバテる、と思って食べたら胸焼け。
思うにまかせて食べずにいると、フラフラ。
一体、どうすりゃいいんだ？
と、自分の身体に問いかけてみても答えは無い。

そんな今日この頃、ある人のエッセイを読んで、今、自分が食べたいものがハッキリわかった。
その人は生まれて初めて食べたそうで、「どうです？」と訊かれて「おいしい……です、けど」と答えてしまい、「けど？」と訊き返されて、「けど」をつけなければよかった、と瞬時に後悔する。
けれども『けど、つけないと嘘になる。』
と書いていた。

そうそう、私も初めて食べた時、けして不味いとは思わなかった。
けど、手放しに美味しいッ！ とも思えませんでした。
インパクトもボリュームもあって、あの味の濃さ、冬でも食べた後は汗だくになってしまう、そしてしばらくすると何故かまた食べたくなる。
エッセイを読んで、すっかり忘却の彼方へ消えかけていた、あの味を思い出しました。
そして今、無性に食べたい。

そのお店は梅田にあったけれど、今もあるのかなぁ。
そしてこの先、いつ梅田に出て行けるか予測もつかない。
なんとか時間をやりくりして、それを食べるためだけに梅田に出るというのもなぁ。
明日の夜からは野分が来るというし、いつ梅田へ行けるだろうか。
あぁ、でも、食べたい！
食べたらバテ気味の身体もなんとかなるのではないだろうか、とさえ思う。

それは名古屋名物、味噌煮込みうどん。
梅田へ出る機会もめっきり減って忘れていたあの味を、思い出してしまった今、無性に食べたい。