海

家から歩いて数分なのに毎朝窓から眺めているだけの海に、久しぶりに行ってみました。

一人暮しで地元を離れている間に護岸工事された浜は、高い堤防もテトラポットもなくなり砂浜の距離が大幅に短くなってコンクリートの階段やスロープを降りたらすぐに波打ち際という、記憶の海とは違う不自然な風景になってしまい、何度見ても違和感を感じてしまいます。

そして今、津波の浸水被害対策に新たな工事が始まっています。

原風景の海はもはやなく、この先どんな奇妙な風景になってしまうだろうかと思うと、海への足どりは重くなってしまうのでした。

夕日と水平線を遮る湾岸線。

見守りサービス

昨日の帰り道は黒ちゃん(大)を寒空の下から暖かい宿まで送り届けましたが、今日はどうかなと猫道を通ると今日は送り届けるまでもなく、ちゃんとお店のソファーに長々と寝そべる黒ちゃん(大)を発見。

しかし安心する猫あれば心配する猫もおり、食堂のお姉さんが保護した猫ちゃんが脱走してしまいました。

聞けば初めてではなく2度目の脱走で、この寒さでも外に出たがる本能というか根性にはある意味感心するところもありますが、おそらくまだ遠くには行っていない様子(誘き寄せ用の外に置いたエサが減っている)なので、また帰って来る可能性もあるのではないかと想像しつつ、外を歩くときは注意しながらキョロキョロしております。

そんな今日は猫道とは違う通りで、別の猫ちゃんと出会いました。

視線を感じて振り向くと、さっきはいかなかったシャッターの下にこちらをじっと見つめる可愛い猫の目。

写真を撮ってもじっとしているのでゆっくり近づいて行くと、後ろの戸口から中に入ってしまいました。

首輪はしていませんでしたが、この家のコのようで安心しました。

家に入った後また首だけ出してこちらを見ており、私も猫に見守れているような気になりました。

見送りサービス

寒くなる前までは、会社帰りに猫の晩ごはんサービス巡回をしておりました。

けれど寒くなるにつれて会社帰りの日も暮れた時間帯に待ってくれる猫たちはもはやおらず、それでももしかしたら会えるかもしれないと僅かな望みとともに今日も猫道を通って帰りました。

すると暗い舗道の先をスッと横切る黒猫の姿が！

目ざとく猫が入り込んだ車に走り寄って呼び掛けると、黒ちゃん(大)がにゃ～んと言って出てきてくれました。

すでにお腹はくちくなったのかゴロンと寝そべり撫でろと言うのでしばらく撫で撫でてしておりましたが、冷たい風が吹きつけて寒くなってきたので黒ちゃんをマスコットとして可愛がってくれて宿も貸してくれるお店まで送り届けました。

そしてガラス戸越しにこちらを見つめる黒ちゃん(大)に、「今夜はもう外に出たらあかんデ」と言って帰ったのでありました。

懐かしい

お昼を食べに行った食堂で、懐かしいものを貰いました。

廃業したお風呂屋さんがとうとう解体することになり、そのお風呂屋さんから食堂のお姉さんが貰ったそうで、おひとついかが？ とお裾分けに預かったナイロンタオルとニード洗粉。

ニード洗粉の方は時代がつきすぎて袋の紙の隅っこが茶色くなっており、お姉さん曰く「ちゃんと使えるかどうかわからんけど」との事でしたが、匂ってみると良い香り。

パッケージの写真が時代を感じさせるナイロンタオルは、今はもう使っている人もあまり見かけませんが、子供の頃はどこの家庭にもあったような気がします。

会社帰りにひとっ風呂浴びて帰ったこともある廃業したお風呂屋さんは、その佇まいも時代を感じさせる昔ながらの銭湯で、脱衣場で着替えていたら壁から親父さんが突然出てきて(ボイラー室かどこかに通じる隠し扉だった模様)ギョッとしたことも今は昔の懐かしい思い出です。

健康ランドやテーマパークみたいな温泉施設よりも、昔ながらの普通のお風呂屋さんに行きたいなぁ。

個人経営のお風呂屋さんの廃業が相次ぐ今、ささやかな望みであります。

どちらも今販売していたら色々と物議をかもしそうなモノではあります。

節約というのじゃないけれど

先週はブラックフライデーセールなるものがあり消費税増税も何のその、ポイント還元だナンだと会社で聞いた限りでは皆さん結構お買い物をしていらっしゃるようです。

そんな今日は、薬局の全品割引デーでした。

洗剤や風邪薬、入浴剤など買うべきものはなかったかと考えてみたら特にこれといって思い浮かぶものはなく、風が冷たく寒く一刻も早く家に帰りたい気持ちもあり、薬局の前を通ったものの店には入らずに帰ってきました。

必要なものがあるならば割引の時に買うのはお得なのかもしれませんが、全品割引の文句に踊らされて今特に必要のないものまで買ってしまうのが人情、やっぱりお店に行かないことが一番なのかもしれないと思った帰り道。

家に帰ってたまたま今日からの占いを見てみると、金運のところに「節約一筋。できるだけお金を動かさず出し入れの回数を少なく」とあり、節約のために買い物をしなかった訳ではありませんが成る程なぁと妙に納得してしまったのでありました。