中野笑理子のブログ

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タイチャン!

2013年04月30日 | 日記
エー本日は、我が敬愛するタイジトノヤマ先生の祥月命日であります。
心の中ではいつもタイチャン!などと気安く呼ばせて頂いているのでありますが、畏まったら何故かカタカナになっておまけに名前と苗字が反対になってしまいました。ゴメンアソバセ。
一言でいうと昔の俳優さんであります。あらゆる映画(モスクワ国際映画祭グランプリからロマンポルノまで)やドラマに出演されているばかりでなく、エッセイも執筆されておりまして、これがまたヒイヒイ言うほど面白いのであります。
初めてタイチャンのエッセイを読んだのは十代後半の多感な時期であったこともあってか、変な文だナ……まァエエわ……その影響力たるや、未だに色濃く残っておりまして、下町の映画館で新藤監督リスペクト特集などとかかった日にはワクワクドキドキしながら駆けつけるほどであります。
タイチャンのエッセイはただ面白いだけでなく、戦争の悲惨さやこの日本という国や、果ては人間というものや、生きていくということについて、バカな十代の小娘のノウズイに深く深く突き刺さったのであります。
教科書なんて言葉は大嫌いだけれども、その時その時のまさに人生の教科書なんです。
ジャズとミステリーと酒とオンナをこよなく愛したタイチャン。
自分の事を俳優なんて言わずに役太郎とか三文役者と言い続けたタイチャン。
一夫一婦制のこの国で、本妻さんと側近と呼ぶもう一人の奥さんの両方を養ったタイチャン。
こんな人間どこにもいないよ。
一度でいいからお目にかかりたかった。そんな人なんです。
ドンナヒトヤネン……サッパリワカランワ。
わかってもらえなくてもいい。
タイチャンは今も胸の中でブラックスターダイヤのように輝いている。
タイチャン 、ありがとう。
忘れられない愛する諸兄姉の一人であります。

タイチャンに捧げるBGM♪翠川敬基 緑色革命♪










月夜の願い

2013年04月27日 | 日記
昨夜は満月でした。
時折雲間に隠れながらもまん丸のお月様がなんとも美しく、ぼ~っと見とれておりました。
月の満ち欠けや潮の満ち引きって、とても神秘的というか太古の昔から変わらない真実が教えてくれていることの偉大さというか、一言ではなかなか言い表せないのですが、なんともすんばらしい~!と思うのです。
科学の進歩した現代と言われておりますが、現代人よりも古代人の方がそのメッセージを的確に受け止めていたのではないか?
神社やお寺に行く度に思ってしまうのです。何故この場所に作られたのか、どうしてそれを知ったのか?
特別な研究をしている者だけでなく、普通に生活していた人々も月や波や太陽や星を見て、的確に感じることができていたのでは……。
そんな事を考えながら、お月様にある願い事をしました。
叶うといいなぁ。
お月様、どうかよろしくお願いします!

そんな月夜のBGM♪ EGO-WRAPPIN' 満ち潮のロマンス♪




わが家のバロメーター

2013年04月23日 | 日記
最近また地震が多いですね。
関西も久しぶりにかなり揺れました。
阪神大震災の時は一人暮らしを始めたばかりで、箪笥の下敷きになったものの飼い猫が起こしてくれたので助かりました。
聞いたこともないような尋常でない鳴き声で目を覚ましたのが5時過ぎ。
ちょうど連休明けで、まだもう少し眠っていられると思いウトウトしかけると頭の上で大声で鳴いて起こされます。頼む……もう少しだけ寝かせて……と眠ろうとすると、鼻の穴に爪を引っ掛けて思い切り引っ張られました。
キ、君はSか?!
そうこうするうちにグラグラッときました。
さて今回、携帯の速報の音で目覚めました。
うわっ!揺れてる、揺れてる。
ワァワァ言うておりますと猫ちゃん、布団から顔だけ出して枕に顎を乗せて煩そうにこちらを見ております。
それを見た瞬間、大丈夫かも……と思い落ち着くことができました。
けれど何故わかるのでしょう?
小さい頃から思っているのですが、やっぱり聞き耳頭巾が欲しい。人間以外の生き物のお話を聞いてみたいと切に思う今日この頃であります。

そんなわが家のテーマソング♪越路吹雪猫じゃ猫じゃ♪



花の香り

2013年04月08日 | 日記
梅が咲き、桜が咲き、燕が巣を作り始めました。
春ですねぇ。
春の陽の下で眺める花々は実に美しい。
花だけでなく若葉も今は、緑ではなく白、黄色、紅色と色も様々で、真っ直ぐ上を向いて萌え出でる様はまるで花の蕾のようであります。
香りは断然、夜がいい。
ライトアップなんてされていない桜の下を通る時、目に見えない羽衣をふうわり被せられたように、桜餅から甘さを取り除いたような凛とした香りに包まれているのがわかります。
夜の梅もまた然り(羊羹じゃあないですよ)。
花の香りで一番好きな香りは沈丁花の香りです。
小さな小さな花ですが、その香りはかなり離れた所から「ここだよ、ここにいるよ~」と教えてくれているように漂います。
香りに誘われるように辿ってゆくと、沈丁花の花が零れるほどに咲いていたなんてことがよくあります。
今の住宅街では夜の闇なんてものはなくなってしまいましたが、漆黒の闇の中で香る花の香りや月の光はぞっとするほど美しいでしょうね。
梅も桜も沈丁花も既に時期を過ぎてしまいましたが、これからのおすすめは藤の花です。
藤棚の下で盃を傾けながら三十一文字などひねってみたいと思う春の宵です。

真夜中の花園のBGM♪堀江美都子よんでいる♪

そばメニュー西東~その2

2013年04月02日 | 日記
トコロ変われば品変わる。

以前、東京のお蕎麦屋さんで「たぬき」を注文した時のこと。
「そばでいいんですか?」と訊かれました。
えっ?!「たぬき」ってそばに決まってるやん!と不思議に思いながら待つことしばし。
出てきたおそばには葱と天かすしか入っていません。
「あのぉ……お揚げさんは?」
「はぁ?!」
「甘辛く炊いたお揚げさんが入っていませんが……」
一瞬の間があって。
「あぁ、それだったらきつねそばですよ」
「き、きつねそばぁ?!」

大阪で「たぬき」といえば「きつねうどん」のうどんがそばになったものです。
わざわざ「そば」をつけずとも通じます。
なので「きつねうどん」はあっても「きつねそば」なんて言いません。
「たぬき」といえば甘辛く炊いたお揚げさんののったそばと思い込んでいた私は
かなり動揺しました。
東京の「たぬきそば」は大阪では「ハイカラそば」で、大阪の「たぬき」は東京では「きつねそば」だったのです。

大阪のお蕎麦屋さんで食事をしていたら、若い女性の二人組が「たぬきそば」を注文しました。
後から思えば、イントネーションが標準語っぽかったかもしれません。
「たぬき」と言わずに「たぬきそば」と注文したところから、ある予感を感じずにはいられませんでした。
運ばれてきた品を見て二人は案の定、お店のおばさんを呼びました。
やり取りのあった後、おばさんは二人のテーブルに天かすの入った器を持って行きました。
そして私は聞いてしまったのです。仏頂面で厨房へ戻ってきたおばさんの一言を。
もう一人の店員のおばさんに「どうしたん?」と訊かれたおばさんは吐き捨てるように言いました。
「なんや知らん、ややこしい客や!」

そんなお店のBGM♪三橋美智也蕎麦音頭♪