小4の11月の終わり頃だったと思う。
塾の帰り道、自転車に乗って家路を急いでいた。
寒い……こわい……寒い……こわい……寒い……こわい……
頭の中はこのふたつで一杯だった。
いきなり車のヘッドライトが飛び出してきて目が眩んだ。
危ない!轢かれる!
とっさに自転車から降り、立ち止まった。
車などどこにもいない。
ヘッドライトだと思った光は、真っ白に輝く人魂だった。
直径50センチはあろうかと思う程のかなり大きな球形に近いそれは
右片方中央にチョロっと尻尾のようなものがあった。
不思議と怖いという感じがしなかった。
ただただ綺麗だと思い、息を殺して見つめていた。
真っ白に輝く大きな人魂は、ものすごくゆっくりした速度で同じ高さを進んでいた。
時計で計っていたわけではないが、10m位先へ進むのに10分はかかったのではないだろうか。
かなり遠くへ離れるまでじっと見ていた。
怖くはないけれど、なんとなく人魂に気づかれてはいけないと思ったのだ。
気づかれたら、振り向いて追いかけてこられるような気がして。
大分遠くへ離れていったので、自転車に乗って家へ帰った。
追いかけられることもなく、無事に帰ることができた。
それから幾年月、大人になった今も私は塾へ行っている。
大人になった今行っている塾の帰り途にも面白いものに遇った。
それは早朝のビルの間の道路を横切って側溝に潜っていった鼬。
こんな街中に?と思ったが街中だからこそ生き延びているのかもしれない。
そんな朝のBGM♪CKB透明高速♪
塾の帰り道、自転車に乗って家路を急いでいた。
寒い……こわい……寒い……こわい……寒い……こわい……
頭の中はこのふたつで一杯だった。
いきなり車のヘッドライトが飛び出してきて目が眩んだ。
危ない!轢かれる!
とっさに自転車から降り、立ち止まった。
車などどこにもいない。
ヘッドライトだと思った光は、真っ白に輝く人魂だった。
直径50センチはあろうかと思う程のかなり大きな球形に近いそれは
右片方中央にチョロっと尻尾のようなものがあった。
不思議と怖いという感じがしなかった。
ただただ綺麗だと思い、息を殺して見つめていた。
真っ白に輝く大きな人魂は、ものすごくゆっくりした速度で同じ高さを進んでいた。
時計で計っていたわけではないが、10m位先へ進むのに10分はかかったのではないだろうか。
かなり遠くへ離れるまでじっと見ていた。
怖くはないけれど、なんとなく人魂に気づかれてはいけないと思ったのだ。
気づかれたら、振り向いて追いかけてこられるような気がして。
大分遠くへ離れていったので、自転車に乗って家へ帰った。
追いかけられることもなく、無事に帰ることができた。
それから幾年月、大人になった今も私は塾へ行っている。
大人になった今行っている塾の帰り途にも面白いものに遇った。
それは早朝のビルの間の道路を横切って側溝に潜っていった鼬。
こんな街中に?と思ったが街中だからこそ生き延びているのかもしれない。
そんな朝のBGM♪CKB透明高速♪