遠藤雷太のうろうろブログ

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鈴木信元『性犯罪者の頭の中』

2017-07-07 01:39:33 | 読書感想文

 

性犯罪者の頭の中 (幻冬舎新書)
クリエーター情報なし
幻冬舎

2017/7/5

服役中の性犯罪者から届いた手紙を元に、人々がなぜ罪を犯すのかを考えた本。

著者はNHKの報道番組のディレクター。

冒頭で紹介される男は、10件以上の事件を起こし、30年の懲役刑を受けている。

検索してみたら、強姦致傷でそれくらいになるらしい。

筆者も指摘しているように、手紙には手の込んだ時候の挨拶や、動機の説明に村上春樹の小説からの引用が見られる。

とても性犯罪を犯したような人間が書くような文章には思えない。

動機は性欲というより、ゲーム感覚。

少しずつ犯罪の難易度を上げて今までできないことができるようになったことに興奮する。

万引きでも同じようなことが言われるし、自分によせて考えるなら、ジョギングだって、どんどん距離が伸ばしていく楽しさがある。

性犯罪者とは言え、決して異次元から来た謎の生物ではないということがわかる。

ただ、犯罪の前にジョギングでもしてろよとは思う。

コメント
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