映画『ハドソン川の奇跡』予告編
2017/7/12
・旅客機をハドソン川に不時着させた機長のサリーが、自らの判断の正しさを証明しようとする話。
・難しい不時着水を成功させ、死者を一人も出さなかったため、メディアは彼を英雄扱いする。
・しかし、事故の調査機関は、他の選択肢があったはずなのにわざわざ危険な方法を選択したとして彼を責める。
・サリーは主人公なので、調査機関のほうを悪者っぽく描いているけど、世間の空気に流されることなく、しっかり疑問を呈するところはいかにもアメリカっぽい。
・利権の匂いをしっかりさせているのもそれっぽい。
・事故そのもののストレスや、調査機関の追及、いきなり英雄扱いしてくる大衆、家に帰れない、「英雄」周りの息苦しさが気の毒になってくる。
・唯一、機長と副機長の仲が良くてほっとする。
・見せ場は事故シーン。
・先を見据えて行動するスタッフワークも見事だし、最後まで残って機内に乗客がいないかチェックする機長、祈りにも似た乗務員たちの掛け声。
・機長にとっては着水が一番の大仕事だけど、それだけでは終わらない。
・事後処理の大変さが、地味に二重構造になっている。
・実録モノらしく、ひとつひとつを丁寧に生々しく描写しているので、緊張感が途切れない。
・大事故を描いているのに、怒鳴っている人がほとんど出てこない。
・そういうことで盛り上げるのはきっぱり拒否している感じ。大人。
・時制がコロコロ変わるし、説明もほとんどないわりに、見ていて混乱しない。うまい。
・ただし、今後、飛行機に乗るのは怖くなる。鳥怖すぎ。
・航空機だとここまで徹底して検証する国なのに、トランプが大統領になったり、巷にフェイクニュースがあふれている現状が不思議。
・だからこそ、今作られる意味がある作品なのかもしれない。
・たとえば、311の原発事故を題材にこういう映画を作ったら不謹慎なんだろうかと考えてしまう。
・どちらにしても、再現するだけの資料が残ってなさそうなので無理だろうけど。
ハドソン川の奇跡(字幕版) | |
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