2017/7/21
ポップカルチャーと浮世絵のコラボ作品「浮世絵ヒーローズ」の仕事風景を映したドキュメンタリー。
デービット・ブルは、39歳でカナダから日本にやってきて、30年浮世絵を作り続けている。
頭もひげもモジャモジャで仙人みたいな風貌。恐ろしく精密に版木を彫る。
デザイナーのジットが描いたイラストを、本物の職人である彼が浮世絵にする。
二人は大事なビジネスパートナーでありながら、直接顔を合わせることがない。
住んでいる国も違うので、すべてスカイプとメールで打ち合わせしている。
親子ほど年の離れた二人が、一枚の原画で議論しているところが見所。
絵という言葉にしにくい題材でも、きちんと対話して作品を高めていこうとする様子がかっこいい。
途中、相手を気遣ったり、励ましたり、おどけたり、ほんとに会話に慣れている感じがうらやましい。
作中、250年前の浮世絵も出てくるけど、いまだに現役の作品なのがすごい。軽くデジタルを超えている。