続 聞き出す力 | |
クリエーター情報なし | |
日本文芸社 |
2017/7/11
吉田豪の「インタビュー」に関するコラム集。
読み取り方によっては自己啓発本にもなるけど、それにしては内容が面白く、するする読み終えてしまう。頭に残りにくい。
「続」になっても話題が尽きない。
ここぞという時の比喩が大体プロレスなのも個人的には親しみやすい。
「受身さえ巧ければ、まず確実にどんな世界でも必要とされる」という名言。
自分は受身が苦手なので、そういう人が身近にいたら大切にしたい。
仕事柄当たり前なんだけど、「人を茶化すことはあっても悪口は言わない」「自分自身の主張はしない」という印象の人だったんだけど、同業者に対しては結構手厳しくて、そのあたりにやっと著者の人間味を感じることができた。
あと、相手の服装や身につけている小物で嗜好を読み取ろうとするところは、シャーロック・ホームズのよう。
あとがきの自己分析で「プロ意識は無駄に高い」「対照的なぐらい人間性は低い」と書いていて、納得してしまった。