2017/7/3
即興組合『シアタースポーツ』が無事終わりました。
今回は、即興組合と劇団リベラルシアターが団体対抗戦を行いました。
遠藤は、各作品を採点するジャッジとしての参加です。
指名されたのは「ストーリージャッジ」なので、作品の物語性を評価します(えらそうに…)。
戦いの様子はフェイスブックの即興組合ページで確認できます。
結果、全部あわせて38作品の採点をしたわけですが、今回はこういう基準でやってましたので、開示しておきます。(自分が担当したストーリーの他に、エンタメとテクニカルジャッジがいて三人で点数をつけます。)
0点…ヒールとしての見せ札。実際にはほぼ使わない。
1点…ストーリーが破綻している。
2点…ストーリーは成立しているものの、わかりにくい。
3点…ストーリーが成立しており、わかりやすい。
4点…ストーリーが成立しており、作話上の工夫も見られる。
5点…短編作品として評価できる。
物語性をつけるのが困難なルールの場合は基礎点を2点として物語性が見出せれば加点していく方法をとりました。「物語性がない=0点」でもいいのかもしれませんが、ルール選択の幅が狭くなりそうなので避けました。
結果、全体的に2~4点という、採点者としてはかなり日和った点数に終始していたのですが、5点も2回出せたので満足しています。
ちなみにそのうちのひとつは即興組合の『クリスマス』(7/1 14時)という作品。タイムワープというルールを用いて、クリスマスの一日を中心に、平凡な家族のやりとりを人生賛歌に仕立てました。
もうひとつは劇団リベラルシアターの『テッシュ』(7/2 14時)。形式はミュージカル。役者陣の熱量の高さはもとより、ティッシュという小道具を、序盤と終盤で異なる使い方で見せたところが巧いと思いました。
面白い作品はほかにもたくさんあったのですが、物語性が無い作品には高得点がつけられないので、なかなか悩ましい作業でした。
かなり集中して見たので、何もしていないわりに疲れましたが、また機会をいただけるなら参加したいです。
また、今回存在感を見せ付けた劇団リベラルシアターのように、いろんな団体がインプロの場に挑戦してくる様子をついつい想像してしまいます。
役者さんがインプロから学べることは多いような気がしているので、色んな人に興味を持ってほしいと思う公演でした。