遠藤雷太のうろうろブログ

何かを観たら、とにかく400字または1000字以内で感想を書きつづるブログ。

南山大学演劇部「HI-SECO」企画『絶頂終劇(テクノブレイク)で完全犯罪』(全国学生演劇祭)

2017-04-08 21:09:40 | 観劇三昧・全国学生演劇祭

観劇三昧:南山大学演劇部「HI-SECO」企画『絶頂終劇(テクノブレイク)で完全犯罪』(全国学生演劇祭) 無料

2017/4/7

父親を殺した男が法廷のような場所で経緯を追求される話。

テクノブレイクで検索してみたら、自慰のやり過ぎで死んでしまうことだった。

自慰をやりすぎると神に怒られる。ここで言う神はギリシアのほうだと思われる。

古代ギリシアは性に寛大なイメージあるけど、自慰はダメなのかな。

息子は失踪した母親の面影があったために、父親から犯されたという。

息子は計画的に父親を腹上死させることで殺人の罪を問われる。

父親は母の代用品と性交しているわけだから自慰と同じ。要するにオナホ扱いされたということか。

自慰と腹上死と同性間の性行為と近親相姦とがごっちゃになっていて、理解が追いつかない。

生きていること、転じて母への呪詛という結論は作り手が心配になるくらい暗かった。

================メモ===============
公演時期:2017/02/26

脚本/演出:長谷川ゆうと

配役:
M:光起
法廷A:中村祐太
法廷B:奥谷大樹
法廷C:今村拓哉
布袋D:青木香保里

第2回全国学生演劇祭 Aブロック上演作品
名古屋学生演劇祭 推薦:南山大学演劇部「HI-SECO」企画(南山大学)

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劇団カマセナイ『ナインティーン・コスプレーション』(全国学生演劇祭) 

2017-04-08 00:26:01 | 観劇三昧・全国学生演劇祭

観劇三昧:劇団カマセナイ『ナインティーン・コスプレーション』(全国学生演劇祭) 無料

2017/4/7

高校生の制服を着た男女二人で、高校時代に死んだ「チイちゃん」を悼む話。

男子にとっては憧れの人、女子にとっては大事な友達。

舞台上に登場しない誰かを、登場している人たちのセリフや行動で表現することで実在感を出す手法。

全部で37分ある話のうち、10分くらいでそういう構造がはっきりする。

それ以降は、シリアスな雰囲気がずっと続く。

過去の思い出を引きずる象徴として制服やネクタイが使われている。

その制服を脱ぐ脱がない、ネクタイを緩める緩めない、涙を流す流さないと、それぞれの方法で悲しみを乗り越えようとする。

もうちょっと変化があると思ったら特になかった。

こんなシリアスな調子で三年間もどうやって生きてきたんだろうと心配になる。

あと、演出効果だったとしても、席替えクジのやらせ感がすごい。

================メモ===============
公演時期:2017/02/26

脚本/演出:小野明日香

高橋ユウタ:橋本和真
小山リツコ・チイちゃん:小野明日香

第2回全国学生演劇祭 Aブロック上演作品
大阪短編学生演劇祭 推薦:劇団カマセナイ(清教学園高校演劇部OB・OG)

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チャウ・シンチー監督『少林サッカー』

2017-04-07 22:09:43 | NETFLIX/PrimeVideo/UNEXT/Apple TVで観た

2017/4/7

・少林拳の使い手たちがサッカーチームを作って、因縁のチームと戦う話。

・恵まれない環境→メンバー集め→序盤の快進撃→宿敵に苦戦→大勝利という鉄板展開。

・落ちぶれた仲間達との再会→一度は拒絶→再集結までのテンポが異常に良い。

・よっぽどサングラスが好きなんだな。

・基本的に「一芸に秀でた落ちこぼれ集団」というのはファンタジー。わかっていても、楽しい。

・バナナで転ぶという信じがたい古典的ギャグにあえて踏み込んで、おもしろくしてしまうのも技術。

・一瞬、重要な登場人物に見えてしまうくらい存在感ある人が何の捻りもなく転び、出番はそれっきりというのがおもしろい。

・最初の試合で、その世界観の方向性をしっかり決めている。スパナにハンマーって。

・日本人は『キャプテン翼』で鍛えられているから、新鮮さというよりも、「あのキャプ翼みたいなことが実写で見られるなんて!」という喜びのほうが強い。

・むしろ、『リベロの武田』のほうが近いかも。

・というかチャウ・シンチー監督には『リベロの武田』の実写版を撮ってほしい。

・白鳥君とか竜巻蹴足とか見たい。

・みんなが憧れる香港人像にあふれている。

・当たり前のようにキーパーがブルース・リーの格好をしている。

・主人公シンの好青年ぶりと唐変木ぶり。

・それでも、主人公がどうこうしてあげるんじゃなくて、彼女が自分自身でやるべきことを選択しているところ。

・吹き出物の扱いをどうするのかなあと思ったら、なんとなく治っていた。

・一芸集団がその一芸で各個撃破されていく様子に容赦がない。凄惨で壮絶。

・強い理由がアメリカの薬って、そこは雑なんだな。

・終盤、なかなか見たい展開にならず、やきもきする。

・それでも、じらされた挙句、ちゃんと期待どおりの展開にしてくれるところが信頼できる。

・時間が気にならず、最後まで楽しめた。

・もうみんな知ってると思うけど、傑作だった。

少林サッカー デラックス版 [DVD]
クリエーター情報なし
ジェネオン エンタテインメント
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劇団西一風『ピントフ™』(全国学生演劇祭)

2017-04-07 12:49:59 | 観劇三昧・全国学生演劇祭

観劇三昧:劇団西一風『ピントフ™』(全国学生演劇祭) 無料

2017/4/7

コンベアで流れてくる直方体の物体に、霧吹きのような「ピントフ」を吹きかける工場で、工員達が仕事の話や世間話をする話。

ピントフが霧吹状の道具を含めたものなのか、中に入っている液体のことなのか、よくわからない。

ピントフする、ワントフするなどの派生表現がある。

こういう不条理なギャグを成立させるために、そのほかの要素は極力リアルに作られている。

工員が淡々と日常をこなしている様子で「実在しないがごく平均的な工場」の雰囲気をよく再現している。

さりげなく一定感覚でガシャコンガシャコンと機械音が鳴っているのも、重要な一手間。

その機械音なのか録音の関係なのかわからないけど、重要そうなセリフを聞きもらしてしまうことが多く、集中がなかなか続かない。

リアルな日常を作ると、シーンが退屈になってしまうジレンマ。

最初のインパクトが強いぶん、損をしてしまっている印象。

================メモ===============
公演時期:2017/02/26

脚本/演出:福井裕孝

配役:
工場長:奥村半太
ツツミ:田岡真路
ナンバラ:立脇魁人
ノギ:山本拓耶
カン:Lucia Seong
マスモト:Onew Seong
タルタニ:楢兎深笑(劇団立命芸術劇場)

・「TM」は「Trademark」の略語
 単に商標を意味する記号。法的な効果はない。

第2回全国学生演劇祭 Aブロック上演作品
名古屋学生演劇祭 推薦:南山大学演劇部「HI-SECO」企画(南山大学)

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劇団宴夢『大四国帝国』(全国学生演劇祭)

2017-04-07 00:23:18 | 観劇三昧・全国学生演劇祭

観劇三昧:劇団宴夢『大四国帝国』(全国学生演劇祭)

2017/4/7

日本から独立した大四国帝国が、アメリカから攻撃される話。 

発想の第一歩が狂気じみている。

もっと風刺的な話だと思ったら、四国四県の擬人化コントという感じ。

香川=うどん、愛媛=みかん、徳島=阿波踊り、高知=坂本竜馬、アメリカ人=マクドナルドと金髪。

ここまで擬人化が雑だと怒る気にもならない。

しかも、四国出身者が自虐的に演じているのではなく、北海道の劇団宴夢が上演しているところにハラハラする。

それはともかく、20分でまとめようとすると、ある程度、キャラクターが類型的になったり、わかりやすい演出になるのは仕方ないのかな。

役者さんのセリフや動きは安定感があって、基礎練習はかなりやりこんでいるように見える。

詰め込んだギャグそのものはあんまり乗り切れなかったけど、腕はよく振れていて若いうちじゃないとできない話だと思った。

================メモ===============

公演時期:2017/02/26

作・演出:本澤貴史

大統領:高橋永人
香川:松田弥生
愛媛:宮下花林
高知:梶原正樹
徳島:森本周平
秘書:村田昌子

第2回全国学生演劇祭 Aブロック上演作品
京都学生演劇祭 推薦:劇団西一風(立命館大学)

◇審査員賞受賞作品

 

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ジョーダン・ヴォート=ロバーツ監督『キングコング: 髑髏島の巨神』

2017-04-05 22:44:52 | 映画を見てきた

映画『キングコング: 髑髏島の巨神』日本版予告編

2017/4/4

・どうも3Dが苦手なので、わざわざ上演回数の少ない2D字幕版で見る。

・ベトナム戦争の直後。学者や軍人たちが、調査先の髑髏島で巨大生物たちに遭遇する話。

・現代だとなんでも人口衛星で観察できるから、それくらいじゃないと時代設定に無理が出るのかな。

・プロローグが「あれ?入るとこ間違えたかな?キングコングであってる?」と心配になる。

・そんなオープニングからのキングコング登場までがかっこいい。

・最初はあんなに恐ろしかったキングコングが、終わることにはちゃんと大好きになっている。

・昔のみたいに人間の女性に発情しない。紳士だった。

・そのコングの敵、骨トカゲは、最後まで怖い。

・バッタから骨トカゲのシーンは、びっくりしすぎて大の大人なのに悲鳴をあげそうになった。

・タコおいしそう。

・かませ犬にしか見えない軍人たちがいろいろ悲惨な死に方をしていたけど、蜘蛛に殺されるのが一番いや。

・あの槍のようなものは体毛だったのかな。足だったのかな。

・原住民の原住民っぽさ。役者に見えない。南太平洋の小島なのに東洋人っぽさがあって不思議。

・キングコングと骨トカゲとの戦いで、ちゃんと「なぜ勝てたのか」のワンアイディアがある。工夫。

・羽虫が多いのは病気の伏線かと思ったら、ダミーだった。何もないのに、絵作りがんばっている。

・アリもちょっと見てみたかった。

・金髪美女と、あんまり話に関わってこないアジア系の美女、そしてマーロウ中尉に和む。

・二次災害出しまくった挙句、本当の敵を見誤った隊長は、八甲田山の北大路欣也に匹敵する無能。

・種族の違うキングコングとはわかりあえても、わからずやの上司とはわかりあえない。

・相互理解に人種どころか種族も関係ないというのがテーマになるのかも。

・エンドロール後の展開はほんとに成立するのかな。

・ほとんど頭使わずに楽しめた。

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バリー・ジェンキンズ監督『ムーンライト』

2017-04-05 01:00:54 | 映画を見てきた

2017/4/4

・アカデミー作品賞。身構えて見てしまう。

・シャロンの人生を幼年期、少年期、青年期と三部構成で見せる話。

・彼に与えられた状況が過酷。

・ゲイで黒人でイジメを受けている。親はヤク中で直接的な暴力シーンはないものの、父母ともども暴言多い。

・相反して作品全体の見た目はきれい。

・登場人物はほとんど黒人なので、暗めの映像が多い。

・その中にオレンジジュースとか、車とか、血とかで、差し色を入れる。照明も工夫されていてどのシーンも絵として美しい。

・自分にはゲイの友達も黒人の友達もいないので、一見遠い世界の話のように見えてしまうけど、本人に悪いところが何もないのにいじめられる状況はどこの社会にもある。自分の学生時代だってそうだったし。

・それはともかく、子供のおちんちんの見せっこって、どこの文化にもあるんだろうか。

・がんばれがんばれと学生時代のシャロンを見ていたら、がんばりすぎてしまった。

・一方、大人のシャロンは別の方向でがんばりすぎていてびっくりする。

・もうちょっと早くそっちの方向でがんばっていれば、あんなレゲエ野郎にバカにされずに済んだのに。

・経済的に余裕なかったのかな。

・「初めてのひと」に再会する直前に、髪をセットして身だしなみを整えるところがかわいい。

・金の前歯ってああいう構造になっていたのか。

・母親が売りをやっていてゲイでもある人だったら、確かにああいう悪夢を見てしまいそう。気の毒。

・学生時代、親友にあんな裏切り方されたら、絶対許せないはずだけど、彼が良いヤツすぎるのか、愛が勝ってるのか。

・普通は初恋の人に久しぶりに会いに行っても、幻滅することが多いと思う。

・その一点でも、彼の人生にラッキーなことがあってホッとする。

・もし、そうじゃなかったら…というところまで考えて成立する話だと思う。

アカデミー賞候補作!『ムーンライト』本国予告編

 
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パノラマ党『天使×マキナ』

2017-04-04 13:02:41 | 観劇三昧

観劇三昧:パノラマ党『天使×マキナ』

2017/4/4

12枚集めるとなんでも願い事がかなうという魔法の羽の1枚を手にした兄妹が、他の羽をめぐる争いに巻き込まれる話。

兄はトビオ、妹はマキナ。

他の登場人物はすべて手塚治虫作品の登場人物。

ヒロインのマキナだけよくわからなかった。

wikiの「デウス・エクス・マキナ」(機械仕掛けから出てくる神)という手法には、手塚治虫が嫌った手法と書いてある。

この考え方は面白いので、ちょっと深めて考えてみたい。

タイトルの意味がわかっていれば、そもそも夢オチ的な展開になるというのは、予想出来る範囲ということになるのかも。

実際、二人の冒険も既存作品の登場人物が無節操に出てくるし、さくさく人が死んでいくのも子供の妄想っぽい残酷さ。

逆に予想しておかないと、見た目のポップさと裏腹に凄惨な話に見えてしまう。

最後のまとめ方も見た目きれいだけど無間地獄っぽい。

================メモ===============

作:前西和成・村田元

演出:前西和成

公演時期:2008/08/28


配役:

天馬マキナ:染谷有香

天馬トビオ:タイソン大屋(劇団☆新感線)

怪盗ロック:井之上チャル

御茶ノ水博子:原尚子

チンク:隈本晃俊(未来探偵社)

レオ:石原正一(石原正一ショー)

サファイヤ:永倉聖子

バンパイヤ:石田アキラ(A.I.FILMs)

百鬼丸:副島新五

ジャック:宇野伸茂(I/X)

キリコ:小牧芽美(激富)

ウラン:島田りさ(E-flat)

織田信長:長尾ジョージ(爆苦連名世!)

ボッコ:SUN!!(ミジンコターボ)

ノッコ:黒田恵子(クロプロ)

ブッコ:黒田純子

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サキトサンズ『梨の礫の梨』

2017-04-03 00:35:34 | 観劇三昧

観劇三昧:サキトサンズ『梨の礫の梨』

2017/4/2

宮川サキさんとSUN!!さんの二人芝居。

カウンターの真ん中にマッカラン10年の瓶を置いて、チビチビやりながら会話をする。

シンプル過ぎる設定。

二人芝居なので、当然役者二人の演技合戦が見所になるわけだけど、この設定はどう考えても宮川サキさんのホーム。

普段の一人芝居と違って、素に近い雰囲気の役が見られたのは新鮮。

一方でSUN!!さんはアウェイになるんだけど、演技で戦うというよりは、相手役も含めて設定にうまく乗っかって自然にしている感じ。

関係性がはっきりしてからは、現実社会では有り得ない状況にもかかわらず、その関係にしか見えなくなる。配役がいい。

予想を裏切るのが良いお話とは限らない。正面突破が力強い。理屈より泣くほうが説得力出ることはある。

ダメなところも含めて、ちゃんと人間とか人生とかがいとおしくなる、手練れの役者さん二人による間違いのない物語だった。

================メモ===============

作・演出:横山卓也(iaku)

公演時期:2012/06/10
地域:関西
出演者:
宮川サキ(sunday)/Sun!!(ミジンコターボ)

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告知:札幌はまなす会『地域再生計画と地方創生における問題点と大喜利』

2017-04-01 23:59:59 | 告知

2017/3/23

このところ、毎月大喜利ライブに参加しています。次は4月1日(土)です。

タイトルを見て一歩引いてしまう気持ちはよくわかりますが、基本的には普通の大喜利イベントだそうです。

第一回なので実際のところはわかりません

新しい試みとは常にそういうものです。

ただひとつ言えるのは、それなりのうさんくささと手探り感にあふれたイベントになるだろうということです。

この闇鍋のような企画に、オーギリングなどで活躍中の出演者たちがどのように挑むのかが本当の見所になると思います。

先着50名とありますが、定員にはまだまだ余裕があるようです。

会費(チケット代)は1000円。新しい試みに立ち会う金額としては高くないと思います。

新しいもの好き、変わったもの好き、うさんくさいもの好きの皆さま、お待ちしております。

 

ご予約の方は、遠藤宛に何らかの手段でご連絡いただくか、

「hamanasukai.sapporo@gmail.com」まで枚数とお名前をお知らせください。当日、結構ギリギリまで大丈夫です。

どうぞよろしくお願いいたします。 

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