中国北西部の河西回廊の境界線は、南部は砂漠、北部は広域な台地、東西は山々と接しています。甘粛省を横切るシルクロード沿いに、オアシス都市、敦煌への細道が続いています。数世紀にわたり、疲れた旅人にとってのありがたい賑やかな市場があるだけでなく、24キロほど離れた莫高窟への入口の役割も果たしていました。佛教画と佛塑像が一堂に集まる、息を呑むような世界最高峰のコレクションが納められている洞窟です。
366年に作られ、「敦煌千佛洞」としても知られる莫高窟には、興味深い物語がまつわります。この神秘なる聖なる場所を目指して、数世紀にわたり多くの者が巡礼し、敬虔を示し、壮麗な光景を自分の目で目撃しているのです。
伝説によると、佛教僧・楽僔(らくそん)が西方浄土に向かう長旅の途中、ゴビ砂漠を横断している時、敦煌の近くの三危山(さんきさん)で一服することにしました。そこには特別の泉が湧き出ており、その甘い水で渇きを癒し、一休みしました。
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