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今、宇宙食のメニューはこれまでと非常に異なる方向へと進みつつある。その担い手は、排出する以上の二酸化炭素を除去することになる航空燃料を製造する米非公開企業「エアカンパニー」だ。
写真は国際宇宙ステーションで初めて栽培したトウガラシを見せる飛行士の星出彰彦さんら。NASA提供写真(2023年 ロイター)
[29日 ロイター] – 2015年制作のSF映画「オデッセイ」でマット・デイモンが演じたのは、火星に置き去りにされながら、人糞を肥料にして栽培したジャガイモを食べて生き延びる宇宙飛行士だった。
今、宇宙食のメニューはこれまでと非常に異なる方向へと進みつつある。その担い手は、「カーボン・ネガティブ」、つまり排出する以上の二酸化炭素を除去することになる航空燃料を製造するニューヨークの非公開企業「エアカンパニー」だ。
米航空宇宙局(NASA)主催による、宇宙飛行士の食料ニーズを満たすための次世代技術のコンテスト「ディープ・スペース・フード・チャレンジ」で、同社は決勝ラウンドに勝ち残った。
エアカンパニーはフライト中に宇宙飛行士が排出した二酸化炭素を再利用して、プロテインシェークの材料となる酵母ベースの栄養素を培養する方法を開発した。大気圏外での長期ミッションに従事する乗組員の栄養源となることを目指している。
「『タン』よりも確実に栄養がある」と......
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