昔から、人々は病気や体の不調を癒すために自然の中からヒントを探してきました。特に、植物の見た目がその薬効を教えてくれると考えられていたのです。まるで自然が計画的に作られたかのように、体の特定の部分に似た形の植物が、その部位に効果をもたらすと信じられていました。
古代ローマの医師ディオスコリデスは、西暦65年頃に「スコルピウスという草はサソリの尾に似ていて、サソリに刺されたときの治療に使える」と述べたとされています。中世になると、「見た目が似ているものが、それに関連する病気や体の部分に効く」という考え方が広く受け入れられるようになりました。この信念では、葉っぱや花、根にある特定の形状や特徴が、神が人間の病気を治すために刻んだ“印”だとされていたのです。
植物の見た目からその薬効を推測するという考え方は、世界中の古代文化で見られます。たとえば、ネイティブアメリカンのハーブ療法、インドのアーユルヴェーダ、伝統的な中国医学、ギリシャ医学、そしてアフリカのハーブ療法などです。
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