訪中のブリンケン国務長官、軍事転用可能な製品のロシア輸出中止を要請…王毅外相ら反発か(Photo by WANG ZHAO/AFP via Getty Images)
ブリンケン米国務長官が中国を訪問し、世界が注目する中で、米中関係は新たな緊張の臨界点に達しようとしている。この訪問は、台湾問題とウクライナ危機を背景に、双方の戦略的立場がどのように進化するかが問われる、重要な時期に行われているからだ。この記事では、ブリンケン氏の訪問目的、台湾を巡る対立、及び米国が採るべき戦略について深掘りし、今後の国際関係にどのような影響を与えるかを探った。
アメリカ国務長官、ブリンケン氏が中国を訪問し、26日には北京で中国共産党の党首と会談を実施した。ブリンケン氏が24日に上海に到着した際には、外交部の高官ではなく上海市の外事局副局長が迎えるという、比較的控えめな歓迎を受けた。このような出迎え方法は、中国側の冷淡な姿勢を物語っており、ブリンケン氏の訪中は、大きな成果を挙げることが困難であるとの見方を示していて、中米関係が大きな分岐点にあることを暗示している。
ブリンケン氏の訪問の前に、バイデン大統領は950億ドル(約15兆円)規模のウクライナ支援法案に署名し、その一環として台湾やアジア太平洋地域に対する80億ドル(約1兆2千万円)の軍事支援が盛り込まれていたし、また、アメリカのメディアは、ロシアを支援する中国の主要な銀行を、国際決済システムから排除する計画があると報道していた。
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