2024年6月12日、ワシントンD.C.で、金融政策委員会後に記者会見するパウエルFRB議長 ( Kevin Dietsch/Getty Images)
論評
最新のインフレデータが発表された。いつも通りの論調だ。公式にはインフレは緩和し、落ち着き、安定しており、心配する必要はないとされている。
現実はまたしても公式の見解と異なっている。
経済用語の多くは比喩的で正確さに欠ける。「インフレ」という言葉もその一例。元々はラテン語の「inflare」(吹き込む)から来ており、火に風を送るようなイメージだ。
この言葉の英語での最初の使われ方は、原因と結果を含んでいた。つまり、貨幣供給の増加が物価上昇を引き起こす。しかし第二次世界大戦後、この言葉は単に物価上昇を指すようになり、因果関係が省かれてしまった。これが現在も続く混乱の原因となっている。
【続きはこちら】
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます