金融庁は2025年1月から、全国の金融機関を対象にマネーロンダリングや詐欺などの対策強化に関する調査を開始した。この動きは、金融機関の口座が、不正利用される事例が増加していることを受けてのものである。NHKなど大手メディアが報じた。
マネーロンダリングとは、犯罪で得た資金を正当な取引で得たように見せかけたり、複数の金融機関を転々とさせて資金の出所を不明にしたりする行為を指す。近年、SNSを利用した投資詐欺やロマンス詐欺など、新たな形態の金融犯罪が急増しており、これらの犯罪でも金融機関の口座が悪用されている。
金融庁は2024年8月に全国の金融機関に対して対策強化を要請したが、特に投資詐欺の被害数が前年の約4倍に増加するなど、問題は深刻化している。そのため、金融庁は、各金融機関が実際に対策強化に取り組んでいるかを確認するための調査実施を決定した。
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