7月28日(日)東京都杉並区、
8月10日(土)~11日(日)東京都町田市で行われた
「エコサーバー・シニアリーダー養成講座」の報告です。
9名の参加がありました。
参加者の声
エコサーバー・シニアリーダー養成講座を受講しました。
環境教育についての実践的な講座を探していた僕にとっては、
まさに「渡りに舟」の講座でした。
この講座は「Project Learning Tree」(略して「PLT」)、
「Project WILD」、「Project WET」という3つの指導者資格が
一度に取れます。
「Project~」とは、いずれもアメリカ発祥の環境教育プログラムで、
それぞれ森林、野生動物、水をテーマにしています。
分厚いテキストには、それぞれ100を超えるアクティビティ
(活動事例)が紹介されています。
どのアクティビティも体験を重視し、子どもたちが自分の頭で考え、
行動することを目指しています。
7月28日は、杉並区の大学生協会館でPLTの講座をしました。
午前中は、講師(農工大の佐藤敬一先生)が用意したアクティビティを
受講するのですが、午後は受講生が3人一組になってアクティビティを
実施しました。
まずはテキストに目を通して、自分たちの実施したいアクティビティを
探します。とはいえ、準備するにも実施するにも時間が限られていますし、
道具や場所の制約もありますので、テキストのネタをそのまま使うことは
出来ません。アクティビティの趣旨を理解したうえで、手短なものに
アレンジする必要に迫られました。
僕たちの班は近所の公園で、他の受講生に動物(捕食者)になってもらい
「赤」「青」「緑」「黄」の4種類の“エサ”を探してもらいました。
“エサ”には2cm角のマグネットを各色10個ずつ用意しました。
これらをアスファルトの上や縁石の上、植栽木の葉の上に置いておき、
制限時間内に探してもらいました。
いやあ、結構盛り上がりましたね~。
だが、しかし! 忘れてはならないのは、これはPLTの講座なのであって、
単なるゲームではないということ。受講者に対して「このアクティビティから、
何がわかりましたか?」という問いかけができなくては意味がないのです。
今回は簡単に言えば保護色の話なのですが、同じ色の組み合わせでも、
周囲の明るさによって見え方が変わってくるようなのです。
僕らの班は得られた結果を上手く説明することができず、この点では
成功とは言えませんでした。
当然ではありますが、指導者が勉強不足では受講者に説明できないのです。
今後に課題を残して1日目は終了しました。
8月10日と11日は、町田市の大地沢青少年センターで1泊2日の講習。
10日はProject WILDの講習をしました。
最初に行ったアクティビティは「ジャングルゲーム」。受講生が交替で
「捕食者」と「獲物」に分かれて、森でかくれんぼをします。
これはPLTでの経験を活かして、上手くかくれることができました。
また、どこに隠れれば見つかりにくいかなど、受講生同士でのふり返りも
できました。受講生主体のアクティビティでは、動物のものまねをする
(させる)ものが目立ちました。動物の特徴をとらえたり、その意味を
考えたりするには、真似をしてみるのが早いのでしょう。恥ずかしがらず
堂々と大袈裟にやるのがコツです。
夜は交流会。食事も講座の一部ということで、食材の買い出しから火おこし、
調理までを講師と参加者全員で行いました。
最終日はProject WETの講習をしました。
印象に残ったのは、地球上の陸地と海の占める比率を自分たちで測って
みようというもの。どうやって測ると思いますか?
地球儀を1つ用意します。正確に言えば、地球の絵が描かれた
ビーチボールを使いました。ビーチボールを他の受講生にパスします。
パスを受けた人は、右手の人差し指が陸地を指しているか、海を指して
いるかを答えます。それをホワイトボードに「正」の字で記録したら、
他の人にパス。パスを100回繰り返して集計します。その結果、
陸:海=40:60という結果が得られました。
実際の地球上の比率は30:70くらいとのこと。1000回、
10000回と繰り返せば精度が上がっていくはずです。
こんな方法で計測できるのかと目からウロコの思いでしたが、
現実にも、コンピュータ上の地図に乱数を発生させて、
同様の原理で面積を測る方法があるようです。
それにしても、100回の試行で1割も誤差が出るものなので
しょうか?実はあのビーチボール、地図としては不正確だった
のかもしれませんね。子どもたちに環境教育として教える場合、
教科書にこう書いてありますね、と教えるより、自分たちなりに
調べたり、実験して結果を出してみることの方が大切なのではと
思いました。
講座を終えて、思い出とともに3冊のテキストが手元に残りました。
いずれも、たくさんのアクティビティの進め方が具体的に書かれて
います。これらを上手く活用して、環境教育の現場に応用できたらと
思っています。
8月10日(土)~11日(日)東京都町田市で行われた
「エコサーバー・シニアリーダー養成講座」の報告です。
9名の参加がありました。
参加者の声
エコサーバー・シニアリーダー養成講座を受講しました。
環境教育についての実践的な講座を探していた僕にとっては、
まさに「渡りに舟」の講座でした。
この講座は「Project Learning Tree」(略して「PLT」)、
「Project WILD」、「Project WET」という3つの指導者資格が
一度に取れます。
「Project~」とは、いずれもアメリカ発祥の環境教育プログラムで、
それぞれ森林、野生動物、水をテーマにしています。
分厚いテキストには、それぞれ100を超えるアクティビティ
(活動事例)が紹介されています。
どのアクティビティも体験を重視し、子どもたちが自分の頭で考え、
行動することを目指しています。
7月28日は、杉並区の大学生協会館でPLTの講座をしました。
午前中は、講師(農工大の佐藤敬一先生)が用意したアクティビティを
受講するのですが、午後は受講生が3人一組になってアクティビティを
実施しました。
まずはテキストに目を通して、自分たちの実施したいアクティビティを
探します。とはいえ、準備するにも実施するにも時間が限られていますし、
道具や場所の制約もありますので、テキストのネタをそのまま使うことは
出来ません。アクティビティの趣旨を理解したうえで、手短なものに
アレンジする必要に迫られました。
僕たちの班は近所の公園で、他の受講生に動物(捕食者)になってもらい
「赤」「青」「緑」「黄」の4種類の“エサ”を探してもらいました。
“エサ”には2cm角のマグネットを各色10個ずつ用意しました。
これらをアスファルトの上や縁石の上、植栽木の葉の上に置いておき、
制限時間内に探してもらいました。
いやあ、結構盛り上がりましたね~。
だが、しかし! 忘れてはならないのは、これはPLTの講座なのであって、
単なるゲームではないということ。受講者に対して「このアクティビティから、
何がわかりましたか?」という問いかけができなくては意味がないのです。
今回は簡単に言えば保護色の話なのですが、同じ色の組み合わせでも、
周囲の明るさによって見え方が変わってくるようなのです。
僕らの班は得られた結果を上手く説明することができず、この点では
成功とは言えませんでした。
当然ではありますが、指導者が勉強不足では受講者に説明できないのです。
今後に課題を残して1日目は終了しました。
8月10日と11日は、町田市の大地沢青少年センターで1泊2日の講習。
10日はProject WILDの講習をしました。
最初に行ったアクティビティは「ジャングルゲーム」。受講生が交替で
「捕食者」と「獲物」に分かれて、森でかくれんぼをします。
これはPLTでの経験を活かして、上手くかくれることができました。
また、どこに隠れれば見つかりにくいかなど、受講生同士でのふり返りも
できました。受講生主体のアクティビティでは、動物のものまねをする
(させる)ものが目立ちました。動物の特徴をとらえたり、その意味を
考えたりするには、真似をしてみるのが早いのでしょう。恥ずかしがらず
堂々と大袈裟にやるのがコツです。
夜は交流会。食事も講座の一部ということで、食材の買い出しから火おこし、
調理までを講師と参加者全員で行いました。
最終日はProject WETの講習をしました。
印象に残ったのは、地球上の陸地と海の占める比率を自分たちで測って
みようというもの。どうやって測ると思いますか?
地球儀を1つ用意します。正確に言えば、地球の絵が描かれた
ビーチボールを使いました。ビーチボールを他の受講生にパスします。
パスを受けた人は、右手の人差し指が陸地を指しているか、海を指して
いるかを答えます。それをホワイトボードに「正」の字で記録したら、
他の人にパス。パスを100回繰り返して集計します。その結果、
陸:海=40:60という結果が得られました。
実際の地球上の比率は30:70くらいとのこと。1000回、
10000回と繰り返せば精度が上がっていくはずです。
こんな方法で計測できるのかと目からウロコの思いでしたが、
現実にも、コンピュータ上の地図に乱数を発生させて、
同様の原理で面積を測る方法があるようです。
それにしても、100回の試行で1割も誤差が出るものなので
しょうか?実はあのビーチボール、地図としては不正確だった
のかもしれませんね。子どもたちに環境教育として教える場合、
教科書にこう書いてありますね、と教えるより、自分たちなりに
調べたり、実験して結果を出してみることの方が大切なのではと
思いました。
講座を終えて、思い出とともに3冊のテキストが手元に残りました。
いずれも、たくさんのアクティビティの進め方が具体的に書かれて
います。これらを上手く活用して、環境教育の現場に応用できたらと
思っています。