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ぶどうの丘 田畑の楽校2022番外編

2022-11-05 | ぶどうの丘 田畑の楽校
山梨県山梨市で行われた「ぶどうの丘 田畑の楽校(はたけのがっこう)」番外編の報告です。
のべ11名の参加がありました。

参加者の声

 今年の春、A日程の参加者が設置したトンネルメッシュ天張りのビニール。
今回のG日程では、そのビニールを留めていた片側のクリップを外し、反対側に巻き取ってテープナーで固定する作業から始まった。
張ったままよりは耐用年数が延ばせるらしく、次の春にまた広げて使用するそうだ。

 トンネルメッシュに関しては今年初めて設置したもので、農園側も今回巻き取り作業を行ったビニールを来春に張り直すところまで経験して初めて、ひと通りのサイクルをこなしたことになる。
当然、経験がないため脳内シミュレーション(笑)だけのぶっつけ本番になるわけだが、指示された作業手順にも徐々に慣れて、予定より早く終わらせることができた。

 これまでは【ぶどうの丘】の楽校ではあるものの、G日程は番外編でぶどうに関する作業がなかったので、これで年間通してぶどう栽培に関する何らかの作業ができるようになり、柿に興味がなくて参加申込みしなかった人も来年は来てくれるかもしれない。

 ビニールの巻き取り作業の後は番外編本来の作業である柿の収穫。
牧丘の田畑の楽校に参加し始めて今年で10年目。
その途中で番外編として柿を収穫するG日程が新設され、【ぶどうの丘】だけど柿の収穫まで体験できるようになった。

 今回収穫するのは「甲州百目(こうしゅうひゃくめ)」という品種の柿で、「百目」は「百匁(ひゃくもんめ)」からきていて、1匁=3.75gの100倍くらいある大きな柿。
収穫は手が届く所なら何も難しいことはなく、剪定バサミでチョキチョキするだけ。
手の届かない所にある柿は高枝切りバサミを使い、枝の間を縫うように適切なルートを見つけて柿にアプローチする。
そのルートを模索するのがまた楽しい。(そう感じるのは私だけだろうか)

 そして、実の付いた枝を一度つかんだら、決してレバーを握る力を緩めずに地面まで下ろす必要がある。
少しでも力を抜くと「あっ!」という声とともに柿は地面に向けて落下し、ボスっ!という音の後、傷ついた柿の実が地面に寂しく横たわることになる。
だが、ガッカリしている暇はない。
柿はまだまだたくさんあるのだ。

 そうして悲喜こもごもに収穫された柿は、吊るしひもに取り付けるためにヘタの部分の枝をT字型に切り残して、傷あり、傷なし、一部が柔らかいものに分けてコンテナに入れていく。
残念ながら、1日目はすべての柿を収穫できず夕刻となったため、2日目も引き続き同じ畑で前日に残った柿を収穫。
すべて採り終えた後は、畑の傍らのカボスを枝の剪定とともに収穫した。

 次の畑は柿の数が多くなく、その次の畑はさらに少なくて予定の1時間ほど前に収穫作業は終了。
残りの時間は、澤登農園で一番標高の高い位置にあるカバラ山のぶどう畑&柿畑で雲一つない青空を見上げて爽快感を味わい、眼下に広がる黄色く葉が色づいたぶどう棚とその周辺の景色を眺めて過ごし、その後、集合場所に戻って2日間の田畑の楽校は終了した。

 楽校閉校後は昼ご飯をはさんで、希望者のみオプショナルツアーで西沢渓谷に行き、短時間ではあるが散策を楽しんだ。
紅葉が映える山々や澄んだ川の流れを眺め、陽の光に透ける木の葉に心を和まされて、心身ともにリフレッシュできた気がした。

 田畑の楽校では、参加者同士が畑で作業をしている間も、それ以外の場所でも色々と協力し合って2日間を一緒に過ごす。
そんな人と人との交流もこの楽校における狙いの一つだと思うし、私も少なからずそれを楽しみに参加している。

 今回のG日程でも旧知のリピーターさんはもちろんのこと、今年から参加の皆さんがフレンドリーな方ばかりだったので、来年も田畑の楽校や有志活動を通じ、また牧丘でお会いできることを願うばかりである。


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