4月12日に京都市で行われた、
「町並みと民家を訪ねる会」の報告です。
24名の参加がありました。
参加者の声
今回の「町並みと民家探訪」の舞台は奈良町から京都へ移り、
「嵯峨鳥居本」の探訪となった。
先日来の雨もあがって行楽日和となり、
阪急嵐山駅に集合。
始点は愛宕山裾野の鳥居本。
清滝行きのバスで愛宕念仏寺前に着く。
まずは愛宕念仏寺を拝観、
羅漢洞の天井に描かれている仏の世界と言われている
蓮華蔵世界(西村公朝作)について説明があり、
各々が千手観音像や寺を開基した千観の千観内供像を鑑賞した。
ここから下ることわずかの所に一の鳥居、
手前には四百年の歴史をもつ料理屋「平野家」
そして「つたや」と並び、
茅葺の田舎屋風建物で京名所のひとつになっている。
鳥居本は嵯峨野の北はずれに位置し、
元々は農・林業を生業とする集落で、
歴史は古く室町時代にさかのぼる。
愛宕山頂に鎮座する愛宕神社は
「火の神」として信仰を集めており、
当地は愛宕山詣の門前町としての性格を強め、
その結果都市的な町屋の並びと農村的な景観が集落内で
共存するという独特の町並みが形成された。
そして、この町並みは民家と樹木の緑がうまく調和され、
四季折々の風景に町が溶け込み、
さながら庭園の景観になっていることを特筆しなければならない。
また嵯峨鳥居本は、
国の「重要伝統的建造物群保存地区」にも指定されている。
鳥居本町並み保存館にも足をはこんだ。
ここは明治時代に建てられた民家を改装し、
土間やおくどさんを設け当時の生活をしのぶことができる。
町並みを再現した模型も展示されていた。
庄司フォトミュウジアムで昼食、歓談の後、
町並みの中程にある化野念仏寺に向かった。
境内にある約八千体の石仏・石塔は化野一帯にあった墓で、
数百年という長い年月を経て無縁仏となった
石仏を明治時代に地元の人々の協力で集め
安置したものであると言われている。
長い年月、風雨にさらされた為なのか、
石仏は丸みを帯びている。
毎年地蔵盆に千灯供養が行われ、
幻想的な光景につつまれ、京の夏の風物詩となっている。
今回は「町並み」「寺院」
そして「観桜」を兼ねた盛たくさんのものとなった。
次回は和歌山の湯浅で醤油の産地でもある。
興味津津の探訪になりそうである。
「町並みと民家を訪ねる会」の報告です。
24名の参加がありました。
参加者の声
今回の「町並みと民家探訪」の舞台は奈良町から京都へ移り、
「嵯峨鳥居本」の探訪となった。
先日来の雨もあがって行楽日和となり、
阪急嵐山駅に集合。
始点は愛宕山裾野の鳥居本。
清滝行きのバスで愛宕念仏寺前に着く。
まずは愛宕念仏寺を拝観、
羅漢洞の天井に描かれている仏の世界と言われている
蓮華蔵世界(西村公朝作)について説明があり、
各々が千手観音像や寺を開基した千観の千観内供像を鑑賞した。
ここから下ることわずかの所に一の鳥居、
手前には四百年の歴史をもつ料理屋「平野家」
そして「つたや」と並び、
茅葺の田舎屋風建物で京名所のひとつになっている。
鳥居本は嵯峨野の北はずれに位置し、
元々は農・林業を生業とする集落で、
歴史は古く室町時代にさかのぼる。
愛宕山頂に鎮座する愛宕神社は
「火の神」として信仰を集めており、
当地は愛宕山詣の門前町としての性格を強め、
その結果都市的な町屋の並びと農村的な景観が集落内で
共存するという独特の町並みが形成された。
そして、この町並みは民家と樹木の緑がうまく調和され、
四季折々の風景に町が溶け込み、
さながら庭園の景観になっていることを特筆しなければならない。
また嵯峨鳥居本は、
国の「重要伝統的建造物群保存地区」にも指定されている。
鳥居本町並み保存館にも足をはこんだ。
ここは明治時代に建てられた民家を改装し、
土間やおくどさんを設け当時の生活をしのぶことができる。
町並みを再現した模型も展示されていた。
庄司フォトミュウジアムで昼食、歓談の後、
町並みの中程にある化野念仏寺に向かった。
境内にある約八千体の石仏・石塔は化野一帯にあった墓で、
数百年という長い年月を経て無縁仏となった
石仏を明治時代に地元の人々の協力で集め
安置したものであると言われている。
長い年月、風雨にさらされた為なのか、
石仏は丸みを帯びている。
毎年地蔵盆に千灯供養が行われ、
幻想的な光景につつまれ、京の夏の風物詩となっている。
今回は「町並み」「寺院」
そして「観桜」を兼ねた盛たくさんのものとなった。
次回は和歌山の湯浅で醤油の産地でもある。
興味津津の探訪になりそうである。