いっちょう年賀はがきでも書く準備でもするかと思っていると、ポツポツと来る便りがある
どうもこの時期の知り合いからの頼りは、切ない思いにかられてしまう。
訃報である
私が初めて社会人に成った時初めて出合い
関東という都会で初めて気を許した人であった。
なりは小さいが男気があり、少し江戸っ子らしい一面もある、ベランメー調の人。
休みには色んな所へ連れ出していろんな事を教えてくれた。
結婚式には招待してくれて、Fujica-single8で撮ってあげた。
しかしその映像を見せてあげる事はとうとう出来なかった。
というのは、写した8mmのフイルムを紛失してしまい、そのままに成ってしまった。
5年ほど前に押入れの天袋を片付けていた時偶然に見つけたが、映写機も今は無く
ディジタル化して送ってあげようと思うばかりで、それさえもしなかった事を悔やまれる。
毎年年賀状は交わしていたが、具合が悪いようなことは一度も聞いたことはない。
一緒に入社した会社の親会社は今は風前の灯でどうなることやら。
当時の社長の土光さんは草葉の影できっと
泣いていることだろう。
今日の喪中のハガキで、暫くは自分の心が晴れることは無いだろうな。