「おおしたさん」のブログです

2005年6月に始めたこのブログ、鍼灸院をやってた頃のことを含め、今も気ままに書いています。

妊婦さんの体重制限について

2020年07月14日 | 安産・逆子

もう一個のブログにこれを書いたので、こちらにも、

妊娠時の体重管理についてです。

10年くらい前までは日赤医療センターでもプラス8kgが理想とか言っていたと思います。今は日赤でも体重管理について厳しくは言われていないようですし、実際妊娠時における体重増加をうるさく言わな産院が増えているように思います。


体重管理について前に書いたブログです

2007年04月04日
生活習慣病の起源を胎児期の低酸素とか低栄養に求めるバーカー理論かなりショッキングです。痩せたお母さんは低体重児を産みやすく、子どもは肥満になりやすい傾向にあると言われています。おなかのなかで赤ちゃんは低栄養の中で育たなければならないので「燃費の良い」子どもになるということらしいです。日本では妊娠期間中の体重増加にのみ注目が集まる傾向にあります。これは妊娠中毒症や妊娠期糖尿病といった、妊娠中に過度な体重の増加をきたす疾患に対し、「妊娠中の太りすぎには注意が必要」との認識が広がったことが一因のようです。そこから派生して「小さく産んで大きく育てる」ことが賢明なことであるという風潮が芽生えてきました。

2009年03月27日

海外では妊婦さんの体重制限をうるさく言わないどころか、15kgくらいは増加しないと元気な赤ちゃん産めないよ!みたいな話をよくききます。

調べてみると以下のようなことが挙げられます。
  • 1970年代に体重管理を厳しくしたことにより出生時体重の軽い子どもが多くなった事と、バーカー仮説(成人病胎児期起源説)がもてはやされるようになった。
  • 日本人より身体が大きいので、少々体重が増加しようが出産にそれほど影響を与えない
  • 糖尿病等に罹患する割合が日本人に比べて少なく、妊娠中毒様症状の発症が比較的少ない
アメリカの基準だと、日本人女性の大概はやせていることになるので、体重のことを言わないばかりか、もっと太りなさい!ということになるのでしょう。

帝王切開についても自然分娩よりも計画的に安全で早くお産が進められるという利点があること、訴訟等のリスクも軽減することより、最初から帝王切開を勧める場合もあるようです。

体重が増えすぎることによる問題はこのような事があります。
  • 糖尿病や妊娠中毒症の率が高くなる
  • 帝王切開時、麻酔が難しくなる
  • 血栓症になりやすい(血栓症は妊産婦死亡率の第1位(全体の約20%))

最近ではBMI指数を参考にする考えに基づく病院も多くなっているようですね。
(参考)
  • 痩せ:BMI指数、18.5未満、9~12㎏
  • 普通:BMI指数、19~24、7~8㎏
  • 太り過ぎ:BMI指数、25.0以上、0~5㎏

帝王切開は妊娠時における年齢も加味しなくてはいけませんが、太りすぎの方もこの程度に体重がおさえられれば、帝王切開などの割合が標準体重の人と同じくらいになるとのことです(0~5kgはちょっと違うような気がしますが)。

経膣分娩は赤ちゃんが大きくなり過ぎると難しくなります。それが高じて「小さく生んで大きく育てる」のをよしとする嫌いが根強くのこったのだと思います。

実際日本では自然にお産するのを良しとする嫌いがいまだにあります。
それも体重管理が幅をきかせている要因の一つではないかと考えています。

今の30~40歳代が生まれた頃は体重管理をあまり強く言われていなかったようですが、10歳~20歳のお子さんをお持ちの方は、産院より体重管理をかなり厳しく言われた経験をもたれているかと思います。

「小さく生んで大きく育てる」のが理想??

戦後食糧難の時代に小さく生まれてしまう子が続出、お母さんの不安に対し、医師助産師がこの言葉でなだめたと聞いた事があります。

ということで、書いてみるとこの話題だけでも色々と書けそうですがこの辺で(^◇^;)

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