20歳にして初めての海外旅行、ニューデリーin、45日後にカルカッタoutのエアチケットを使い、気ままに旅した時の思い出をたまに書いています。
大麻を薬研で粉にしたものをラッシーに混ぜて飲む方法がインドにはある。これをガンジャラッシーと言う。あっ、これを書くにあたり再度調べてみたのだが、バングラッシーという方が正しいかもしれない。というのも「バング」は大麻の花と葉をすりつぶしてペースト状にしたものとあったから。まあガンジャを調べてみるとサンスクリット語で「麻」を意味するとの事なので、こちらも正解だとは思うのだが、はてさて当時この飲み物を何と言っていたか、正直思い出せない。とりあえず、以前もガンジャラッシーと書いたので、この呼び名で書く事にする。
店を構えていたので合法なのだろうか、バラナシーの町中に間口の狭いガンジャラッシー屋があった。薬研のようなものですった大麻をラッシーに入れて客に出すシステム、このような店が表通りにあるのだから、さすがインドと言わざるを得ない。
あまり覚えていないのだが、ガンジャの割合によりミディアムとかハードといった名前があったように思う。しかし一番覚えている名前はサタデーナイトフィーバー、それが一番強いラッシーだったと思う。最初はソフトだかミディアムだかから恐る恐るはじめ、3日目にこのサタデーナイトフィーバーなるものを飲んだと記憶している。このラッシーだがすぐに効くわけではない。数時間して急にクラっとくる。ちょうどホテルで演奏していたタブラ奏者と重なり、そのトリップ度合いが神々しかったのを覚えている。
バラナシーでは日本人旅行者がよく泊まるホテルに滞在したのだが、滞在期間中に一度、屋上でやった事がある。インド舞踊を習っている子が踊りだし、猿が近寄り、幻想的な雰囲気になったのを覚えている。それはそれで面白い経験だったが、はっきり言って大麻はかなり危険だ。大麻は常習性が無くタバコよりも安全だという人がいるが、そんな事はない。屋上でやった後に一人、大麻が引き金となり不安や心配を煽り、自殺願望が芽生えた女性がいた。屋上から飛び降りようとするので、屋上に続く扉に鍵をかけ、ドミトリーから個室に移動させ、そこに集った日本人バックパッカーと交代で監視したと記憶している。その次の日に私は出立したのでその後の様子は知らなかったのだが、その後どこだかで、その時に同宿していた人と偶然出会い、自殺願望が芽生えた女性の後日談を聞くと、その後も「死にたい」と言い続けて大変だったとの事。大麻の常習性云々はわからないが、人によってはこのようにバッドトリップが続く事がある。だから麻薬界隈、その危険性に注目するようになった。
もちろん日本に帰ってそのようなものに近づく事も無く、これを書きながら思い出しているところなのだが、そういえば鍼灸師の友人が医療大麻の合法性についてさかんに講釈していたのを思い出した。医療用だとしても、その怖さが人によってどう出るかわからない。常習性が無くてもその気持ちよさにより強い麻薬を求めるかもしれない。まあそんなクソみたいなものを使わなくても瞑想等でインナートリップは十分できる。たまにカッコつけたがる輩が現れるが、恥ずかしさの極みだ。とにかく百害あって一利なし、近寄らないに越したことはない。
旅の初期はガンジャを敬遠していたが、バラナシーでのガンジャラッシー体験がなかなか強烈で、その怖さを早々と知る事となったが、ここはインド、その後も少しばかり嗜むことはあった。
もちろん危険は避けたい、いや避けなければいけない。でもそれを言ったらどこにもいけない。
こちらこそ、宜しくおねがいします(^。^)
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