「おおしたさん」のブログです

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プルトップ缶の思い出

2023年11月16日 | 雑感

開缶時の失敗を減らすため、1963年にアメリカでアルミ製のイージーオープンふたの技術が開発され、缶切等の道具を用いずに缶を開けられるようになった。日本では1965年にプルトップ式のふたを採用した飲料缶が登場し、口をつける部分が簡単に切離せるようになったので、いろいろな飲物のふたに使われるようになったんだよ。

山登りの途中、プルトップの缶を見つけた。20代まではこれが主流、飲み終わったらプルタブを缶の中に入れて捨てていたように思うのだが、どんな感じで飲んでいたのか、あまり覚えていない。

調べてみると、プルタブが切り離されるプルトップ式の缶は1965年に採用されたようだ。となると物心ついた時にはすでにこのタイプの缶が普及していたのか。それが海水浴場等裸足になる場でこのプルタブで足を怪我する人が続出した事や、鳥が餌と間違えて飲み込んでしまう事が問題となり、1974年に今の飲み口であるステイオンタブの蓋がアメリカで誕生、1989年日本でも開発され一気に普及したとの事。余談だが蓋を閉める事のできるボトル型缶飲料は2004年初登場したとホームページにあった。

ところで日本人は綺麗好きというが、国鉄車内では皆がタバコを吸い、あちらこちらに吸い殻やプルタブが捨てられ、当時の街並みはそんなに綺麗とは言えなかった。それがいつの間にか日本人は綺麗好きだともてはやされ、それに縛られ過度に綺麗を要求する国になってしまった。う〜ん、ほんと窮屈でしかありゃしない。

そういえば北海道を自転車で旅行していた際、立ち寄った浜辺で海を眺めていたら、近くで子どもを遊ばせていた地元のおばさんがウニをくれた。瓶詰のウニしか食べた事がなかったので、全く別物の味に驚いたのを覚えているがそれはともかく、ウニを割って身を食べる時に使ったのがプルタブで、その辺りに落ちていたものを拾ってスプーン代わり使用した。計算するとステイオンタブ式缶飲料が登場したのが22歳の時、だからあの旅行の最中はまだステイオンタブ式は登場していなかったという事になる。物の時代を振り返るのはなかなか楽しい。

ということで、山登りでたまに見つけるプルトップ缶、どんな感触で缶を開けていたのか全くもって思い出せないが、そんな時代もあったのだと、これを見つけてノスタルジーに浸ってしまった。

【2023年10月のブログから】
昨今テレビでは日本の素晴らしさを伝える番組が目白押しだが、日本が清潔だったなんてとんでもない。私の小さい頃は、ゴミや空き缶、プルタブがそこここに捨てられていた。国鉄当時は誰もが車内でタバコを吸い、とても汚かった。綺麗好きともてはやされて、大して時間が経っていないのに、世界で一番綺麗好きとか言われてほくそ笑むとか、ちゃんちゃら笑ってしまうのだ。



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