昨日は空がこんな感じ
気持ちよい一日したが天気はこれから下り坂…
ホントに昨日は木漏れ日も気持ちよかったですね
ところで「 はだしのゲン」の閲覧について色々と話がなされていますが、どうなんでしょうね??
小中学校全てに蔵されている…ということなのですから、読みたい時に読めるのでは…とか思ってしまうのですが…
閲覧制限と言われても、図書館には閉架収蔵されるということですので(ですよね?)、読みたい子が読みたい時に申請して読む…、それだけのことかと思います。
開架してるからそれを読むことができる…?
閉架してるから読まない?
子ども達だって検索かけて探すことが多いですよ。
そう…
「はだしのゲン」は原爆や平和についての勉強を始めればどうしても出てくる作品です。
もしも開架していないのであれば、その時にに申請すれば読めるわけですよね?
じつは図書館の司書の方が学校と相談して学校図書で開架する図書を決めるのだと思ってました。
だって蔵書は膨大なものになってしまいますし、公立学校であればなおさらその場所は決まっています。
図書の全てを開架できないのは当然ですから、時期も鑑みながら順番に開架しているのかと思っていました。
…というか、「はだしのゲン」だけでなく、読まれるべき戦争体験を綴った書物はたくさんあるわけですから…。
なぜに「はだしのゲン」だけが特別なのか…
公立小中学校全てに置かれているというのはホント??
ところで私ぐらいの年齢で広島で育っていれば、読んでいる漫画の一つなのですが、他地域の方はどうなんでしょうね?
ゲンが生き生きと走り回っている姿は覚えていますし、きついシーンの数々もいくつか思い出せます。
広島の話ですが、私達の子どもの時は、8月が近づくにつれてテレビや新聞は原爆の話で持ちきりになります。
映像や画像からチラチラと当時の事がリアルに目に飛びこんでくるんです。
真綿で首を締められるように、恐怖感は増していくわけです。
大人は「真実を伝える」と息巻いているわけですが、当時のことですから子ども達への「心のケア」なんて当然あるはずもなく…
私のように愚鈍な子どもでも、それはそれは怖いわけで…
その延長線上にあるマンガです。
そういう伏線を考慮しつつ考えてみると、小学生に見せるべき読み物かどうか…
私は躊躇してしまいます。
それが本当に平和教育に結びつくのであればいいのですが、原爆記念公園もそうですが、あまりに早い時期に見てしまうと戦争そのものをシャットアウトしてしまう危険があります。
「戦争を起こさない、起こさせない」そのアクションこそ大切だと思うのですが、戦争そのものに蓋をしてしまう危険性があるのです。
かくいう私もずっと資料館に入るのを拒んでいたひとりです。
広島に住んでいればテレビ等で展示物にどのようなものがあるかがいつの間にかわかってしまいます。
子ども心に入りたくない一心だった、そんな記憶があります。
これが原爆の事をそれほど下調べせずに入ったのだとしたら、ダメージはそれほどでもないかもしれません。
でも広島ではそうはいきません。
学校でも夏に向けて平和教育一辺倒になりますし、その臨場感たるや……
子どもによってはトラウマになるかもしれません。
そのケアを周囲の大人ができるかどうか…
子どもによっては事故や地震等の自然災害によりトラウマを抱えている子もいるかもしれません。
そんな子も含め、ケアができるのかどうか…
それができると言い切れるのであれば、「はだしのゲン」を多感な頃に読ませてもよいかもしれませんね。
でもホントに多感な子なら「戦争を考える」という最も大切な事から逃げてしまうかもしれません。
自分が見た事のないものを想像する…
その恐ろしさは例えは悪いですが、お化け屋敷に入るようなもの…
お化け屋敷とあえて言わせてもらいます。
戦争はノンフィクション、それを起こさせないアクションこそ必要なのに、気持ちの奥底で戦争をお化けの如くフィクションの世界に閉じ込めようとしてしまう、それは実は危険なことなのではないかと思ってしまうわけなんです。
私の場合、それが小さなトラウマになってしまったのでしょう、義務教育を終えて県外の大学に進んでからは戦争や平和について全く考えないようにしていた、そんな感じがします。
そういう事も含め、子どもに読ませるかどうかを判断したいところですね。
もちろん色々と考えさせられるマンガだと思いますよ。「はだしのゲン」は。
そんなマンガだからこそ、それ読み解く事ができる年齢まで待ってあげてもいいのではないでしょうか?
最近DVDで観たこの「夕凪の街 桜の国」は平和を考える上でとても良かったと思います。穏やかな時間とそこに秘められた辛い思い…
マンガもあるようですので、今度読んで観たいなぁ…
ではでは
おおした
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