最近子どもに使うのはこういったものが多いです。
「疳の虫」をご存知ですか?
「言葉は知ってるけど実際は??」
みたいな方、多いかもしれません。
疳の虫とは夜泣きやお乳を吐いたり、イライラして奇声を発したり、食欲不振、噛み付き、チック症状といったいわゆる小児神経症のこと全般を指します。
ところで鍼灸による子どもの治療ですが、いろいろな流派があります。
私はお子さんを陰陽五行で分類して治療をしています。
同じ夜泣きでも消化器系からくるものもあれば、循環器系や呼吸器系かのものもあります。
逆に全く違う症状、例えば噛みつきと便秘が同じ治療方針になることもあります。
治療は鍼を刺すのではなく、金属でお肌を整える感じです。
結局のところ、「後天の本」である脾土経をどう動かすか、「五主」では「肌肉」に分類される消化器系と関わりの深いこの経絡に皮膚からどうアプローチしどう治療するか、そんなことを考えながら臨床にあたっています(ちょっと難しいですし、私も整理したいので、この話はまたいつの日か)。
子どもは言葉が話しません。鍼灸師を前に泣き続ける場合もあります。ですからそのつらい症状の本質を探るのは容易ではありません。そして治療の量が多くなるととたんに効果がなくなるので、その引き際も大切です。
その難しさとともに、子どもは親と一体なので、親子を丸ごと診ることも必要です。だから難しさが倍増してしまいます。
でも全てがうまくハマるとびっくりするようなことが起こったりします。
経営的にはアレなのですが、細々とでも小児はりをやってたりします。
ここからは少し虫封じの話をば
昔からいろんな場所で虫封じがされていました。
東京では早稲田の穴八幡神社が有名ですね。
実は穴八幡で一番有名なのは「一陽来復御守」(多分^^;、)
冬至から節分まで『一陽来福』といいますが、この時期にだけこのお札を売っていて、これを年が明けた時、柱の上に決められた方向に貼ると開運・厄除けになるそうです。
特に金銀融通の御守として人気があるそうです。
で……虫封じですが、
穴八幡は「虫封じ」に御利益があることでも有名です。
明治12年(1879)、大正天皇の生まれた年に、ココで天皇の虫封じ祈願が行われました。
夏目漱石夫人も夫のかんの虫を治す虫封じの護符をもらいに穴八幡に通っていたといいます。
(大人の「カン」は癇癪の「癇」ですね。疳の虫の「疳」とは違います。)
穴八幡の虫封じは三代将軍家光の頃からおこなわれていたそうで、神社は毎月大奥に祈祷札を納めていたそうです。
虫封じは子どもの疳(かん)の虫症状である夜泣きやひきつけだけでなく、癪(しゃく)の病、癌の病、ぼけの病、難病、悪癖にも効果があるということなので、大人でも気になる方は行ってみては😀 。
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