今朝はちょっと曇ってますね。でも風がとっても気持ち良いです。
聖徳記念絵画館前広場にある阿吽のユニコーン像と、いちょう並木入口の写真です。
「海外では、いつなんどきでも、隙を見せてはならないーーー。これが私の教訓です」と教えてくれた。
旅文学の大傑作『深夜特急』を書いた作家の沢木耕太郎氏は「恐れずに。しかし、気をつけて」というメッセージを読者に送っている。
世界を旅するバックパッカーが現地で得られる、人との関わりはもちろんプライスレス。しかし、何かあってからでは遅いのだ。
「海外では、いつなんどきでも、隙を見せてはならないーーー。これが私の教訓です」とはフォトブラファー鮫島亜希子氏の弁。海外を知るフォトグラファーがこの立ち位置で、果たして人の心まで撮れるのだろうか。わざわざ隙を見せる必要はないが、人物写真をも生業にしている方だとしたら、この教訓をどう考えたらいいのか。
もちろん危険は避けたい、いや避けなければいけない。でもそれを言ったらどこにもいけない。綿密に計画したものとて、何が起きるかわからない。若い頃の自転車旅行、転倒もあったし、車に引っ掛けられそうになった経験も何度もある。北海道旅行でカメラの入ったカバンを取られたのはいまでも悔しいし、グアテマラでは、腕に着けている腕時計を取ろうとする泥棒もいるから、最初から外しておけと言われ、実際に腕から外そうとされた人も知っている。インドでの経験も、いまだに誰にも言えない恥ずかしい思い出があったりする。YouTuberという特殊な形での旅行だから、どこまでさらけ出すかなかなか難しいところだとは思うのだが、実際を経験しているのなら、彼らなりの旅のありようを批判できるはずがない。まあ本人達にとってはこの炎上は好都合だろう。閲覧数増で収入にもつながるし、炎上も、外国にいれば日本人のガヤは無視できるほどの小音量になる。してやったりだと思うのだが、いずれにせよ誰も傷つけていないのにこの騒ぎ。添乗員付きのパッケージツアーしか知らない輩がYouTuberのプライスレスな旅を妬んで、やれ自己責任だとかやれ何かあったら税金使われるだとかワイワイ騒ぐのだろう。
実際のところ、全てにおいて貝のように閉じこもった旅行をすれば、面白い出会いは生まれない。もちろん危険に飛び込むべきだとは思っていないが、どの地域にも危険な場所があればそうでない場所もある。流石に夜の街はどの国でもやばいから、その警告としてこの記事はアリだとは思う。だが「隙を見せてはならないーーー。」では何も生まれない。そのあたり、その旅の目的により色々変わるので、とにかくその人の選んだ旅だ、誰がそのあり方を批判できるのだろう。
だが待てよ、もしかしたらこのフォトフラファーはインタビューでこう言わされているのかも。確かにバックパッカー気取りで、インドの危険な場所でホットパンツで出歩くといった日本人女性もいたので、警告とも考えるとあながちこの教訓もありかもしれない。ただこの記事は「しかし、何かあってからでは遅いのだ。 」に導くものなので、言葉を切り取られたのか、うまく利用されたのか、はたまた本心なのか、ここまで書いて、またまた勘繰り始めている。そんなこんなで、なんでこの忙しい私が人の記事を読みつつ重箱の隅を突くようなことをしているのか、自分のこともわからなくなってしまった。
とりあえず終わろう。沢木耕太郎氏の「恐れずに。しかし、気をつけて」は深夜特急のあとがきだ。これは女性誌が沢木耕太郎氏に独自に取材したものではない。なのに鮫島氏と沢木氏を同列で並べてこのYouTuberへの忠告を読者への売り物するという、ちょっと恥ずかしい手法での話題展開、こういった女性誌クオリティも実に興味深い。結局のところ、YouTuberを嫌う人に迎合して女性誌の利益を生み、YouTubeの閲覧数を上げてYouTuberの利益を生む。そのウィンウィンな関係に貢献する私たち。いやあ実に興味深い。
そういえば、シュリーナガルで出会ったインド人青年の住んでいる所に尋ねて行ったのを思いだした。この青年は、といっても私よりは年長だが、日本語が堪能で、無知な私にインドの事を、それも日本語で教えてくれた恩人だ
無視すれば良いのに書き殴ってしまった私、無駄な時間を使ってしまいました😭