2日の日曜日は勉強会、外来講師が村上和雄先生。
演題は「笑いと感動が可能性をひきだす」
ところで表題の「something great(なにか偉大なるもの)」ですが、講師の村上先生の話に出てきた言葉です。
先生曰く、ひとつひとつの遺伝子の中に、万巻の書物に相当する情報が書き込まれているそうです。
この情報に基づいて人間が人間であり、草花が草花であるわけですが、「生きる」という根本的なメカニズムはまだ何ら解明されていないそうです。
この解明されていない何か、私達に生を与えている何かを、村上先生は「サムシング・グレート」と名付けました。
いろいろか書きたいことがあるけど、ここではひとつ、命は本当に大きなものに導かれてるっていうこと。
遺伝子の法則を解明する!!ッていうことは、誰かがこの遺伝子の法則を作ったっていうことだけど、科学ではこの法則を作ったことに対してのアプローチは全くありません……っていうかできないですよね。
遺伝子の情報をどうやって作ったかは人間には解き明かすことはできないけども、常に考えていかなければいけない命題ではないのかっていうことを言っておられました。
生命が誕生して38億年。古生代の終わりに1億年をかけた脊椎動物の上陸のドラマにも思いを馳せながら先生の話に聞き入ってしまいました。
生命の進化を考える時、私がいつも引き合いに出す三木成夫先生。
鶏の卵は孵化するまで21日かかるのだけど、雛がかえるまでずっと順風満帆というわけにはいかない。それが卵を産んで4日目の出来事……。
4日目の卵は急に元気がなくなるそうです。
この4日目を堺に鶏胚は魚である事をやめ、両生類になり始めます。
毎回卵の中で生命が38億年費やした進化の過程をたどる。
これは人間の胎児も一緒!!
三木先生の話は昨日の村上先生の話のなかにはありませんでしたが、村上先生の話を聞きながらSomething Greatの世界を堪能しました。
昼のお星は眼にみえぬ
見えぬけれどもあるんだよ
見えぬものでもあるんだよ 金子みすづ
見えないものの不思議に思いを馳せることは本当に大切だと思いながら聞いた2時間でした。
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