「おおしたさん」のブログです

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患者への東洋医学的アドバイス

2023年10月31日 | 東洋医学、東洋思想
今日は良い天気でしたね^_^
東洋医学的なアドバイスだが、バックグラウンドが共有できていないと話がかみ合わないのではと思っていた事や、以前患者たる医師にスピやまやかしに聞こえると言われた事、そしてなによりも説明に自信がない事がごちゃごちゃに混じりあい、東洋医学的な説明は控えるようになっていた。

しかし東洋医学からの観点だと、冷えやむくみ、胃腸のトラブル、それと頭痛やめまい等、まったく別の症状が一つにまとまる。だから西洋医学的見解も含めつつ東洋医学的検知から解説したら、自宅で気を付けてもらえるようになった。

例えば足の冷えも、足首の冷えなのか足先の冷えなのかで対処も何もかもが違ってくる。特に妊婦は足が火照る場合も多く、やみくもに温める事を推奨すのは甚だ危険だ。だから靴下は履かず、足首ウォーマーだけにしてもらったり、腹巻を止めてもらうといった指導をする事もある。

腎が疲れていることからくる冷えだるさだから食べ物は黒いものが良いとか、自らが納得できない話はできないが、東洋医学的な話は発信して良いと思うに至っている。あと、体はバランスで成り立っている。骨格筋だけでなく内臓との絡み、たとえば座位が続けば陰陽五行論における色体表で言うところの五労(久行・久視・久坐・久臥・久立)の中での「久坐」、すなわち脾胃を傷つける。それで内臓全体が大きく下垂しそれにつられて猫背になる。だからストレッチやマッサージだけではその場の変化しか得られない。脾胃も同時に労い元気にする事により初めて根本からの改善が見込まれる。私は経絡治療を実践しているので、内臓へのアプローチを意味する本治法を用いるが、自宅での養生だと、のべつ幕無しに何かを口にする食生活を変えるとか、それが難しいなら、食べるときは「しっかり嚙む」事を心がけてもらうとか、そちらを改善する方が猫背だけでなく肩こりや腰痛からの解放もはるかに早いし、改善度がはるかによくなった。

以前は語彙が少なくその場に即した具体的な話もできなかったが、少しずつ言葉が増えているのだろう、東洋医学を差し挟んでも、患者に納得できる説明ができるようになってきた、そんな気がする。年齢を重ね、技術を口でカバーしている感じがするのも無きにしも非ずだが、口で治っても良いと、図々しさばかり成長しているのが果たして良いのか悪いのか。とりあえず喜んでもらえているみたいなので、口八丁手八丁に磨きをかけたいと思っている。


【2017年3月のブログです】
医療は絶対エビデンス!
ワクチンとかガンとか絶対エビデンス
でもね、養生は思いっきりプラシーボ働かせるべき!
その働きを最大限に生かす事のできる鍼灸も選択肢にいれるべき!
元気になりすぎると信じるべき!


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