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紫陽花も葉をつけ始めましたね(^。^)
のブログの続きです。
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ゴリラから考えるグループでの子育て
チンパンジーの出産間隔は5年くらいだそうだ。それに対し人間は子沢山がデフォルトだ。年子での出産を可能とするためには早急な排卵の回復が必要となる。そのためにはプロラクチンの産出を無くすことが重要で、永久歯が生えるのを待たずに離乳食に切り替える必要があった。
子沢山がデフォルトではあるが、これだけの人数を一人で育てる事だなんてできるわけがない。だから古今東西親類だけでなく血のつながりの無いグループ内のメンバーも巻き込んで子どもを育ててきた(1)。
ところでゴリラは1頭のオスが群れのリーダーとなり複数のメスと共にグループを作る。リーダーは強さも求められるが、メスに気に入られる事も条件となる。その条件の一つが子煩悩かどうかという事で、それをオスが子どもと遊ぶ姿を見て判断するらしい。もちろん外敵からグループを守る強さも求められるのだが、強さだけでなく子どもを愛す力も試されるだなんて、真の勇者しかボスにはなれない。
そんな話を読みながら、少子化対策に思いを馳せる。男性の育児参加は不可欠だがそれだけでは不十分だ。所属するコミュニティの大人総出で子育てをする気概が無ければ、少子化を防ぐことはできないだろう。とにかく手のかかる子育てである。チンパンジーは4歳まで授乳し、その間メスがつきっきりで子育てをするという。巣立つ前の5年間肌身離さず育てるのである。それよりも手のかかる人間の子どもを、それも年子で授かる事もあるとすれば、一人の母親が面倒を見ることなんてできるわけがない。
まずは子どもは多くの手が必要だという認識を改めて共有するところから始めなければならない。子育ては本当に人の手がかかるのだから。ここまで個で生きていける効率化社会になってしまっては、その認識を改める事は本当に難しいと思うが、祖父母や親戚の協力に国が応援できる制度の確立や、近しい人が協力するときの援助とか、そういうのも考える時期に来ているような気がする。良い案は浮かばないが、地域で子どもを育てる事を喜ぶ社会がどうやったら出来上がるか、もう少し頭を捻ってみたいと思う。
いつの時代もコミュニティで育てるのが当たり前なのが人間なのですが、何を間違え、何を見失ったか、子育てが非常に難しくなっているのは本当だと思います。そしてそれを変えるのはとても大変なことだと思います。
ところでコミュニティで寄ってたかって育てていた時代の「仮親」について、道を歩けばなんらかの親がいるって、そうそう悪いことはできませんね。
ところでコミュニティで寄ってたかって育てていた時代の「仮親」について、道を歩けばなんらかの親がいるって、そうそう悪いことはできませんね。
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多産を義務付けられ、何時でも誰彼とも無く性欲を発揮できるようになった人間のオス、『「ゴリラの森、言葉の海」(山際寿一・小川洋子著)』を読んで色々と考えてしまった。特に人間の貪欲なまでの性への欲望、性欲を理性が抑える事ができない嘆かわしさ、後先考えずに不倫をしてしまう愚かさ等々、なんと悲しい性なのだろう。
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