今日も早起き……年かなぁ……
東洋医学には「未病治」という考え方があります。
未病とは病気になる手前……半病気のことをいっているのではなくって、健康なときにも病気の予兆があるよ、っていう事を言っています。
すなわち
「その予兆にいち早く気がつき、まだ健康な時に治すことのできるお医者さんが最も上手なお医者さん」
だということです。
病気の発症をその予兆によって知ることができれば、予防することが可能です。
いったん発症した場合でも重篤にならないように適切に処置することができれば、疾病の悪化の防止が期待できます。
前にも書いた安藤昌益はここをしっかりと捉えていたようです。
粟島行春先生によると、安藤昌益全集の第13巻はほとんどが「未病」について埋め尽くされているそうです。
粟島先生によると安藤昌益は、「難経」が言っている「病気になった後にその進行を食い止めるために未病の質を高めて病邪の進行を阻止する」という治未病はまだ次元が低いと言っているようです。
そうではなくて、昌益は「全く症状が無い時に治すことが本当の治療」だと考えているようです。
んっ…… 症状が無いのに治す
生命そのものの質を細かく観察し、どういうタイプが将来どのような病気にかかっていくか、そしてそれに対して同様に処置したらよいかを体系的にまとめたものを作ったようです(その大半が消失してしまったらしいですが……)。
安藤昌益を勉強すれば陰陽五行論が本当によく分かると言われたことがあります。
「黄帝内経」や中国の古典をしっかり勉強したからこそ、安藤独自の世界観が生まれたのだと思います。
私もがんばんなきゃ!!
なかなか面白いので、勉強してみようと思っています。
そろそろ……前にも書いた、津田ホールで聴講した「うつ病の分子生物学」の事について書かないとね。
次回はこれにします。
生活習慣や体質と病は、関連が深いのでしょうか?
そうですね。関連はとってもあると思いますし、感情までの治療方針を決定する材料にしています