「おおしたさん」のブログです

2005年6月に始めたこのブログ、鍼灸院をやってた頃のことを含め、今も気ままに書いています。

逆子治療の来院後のやりとりと子育て

2023年04月30日 | 安産・逆子
逆子治療の来院後のやりとりと子育て

逆子で来院された方には必ずフォローアップメールを出している。もちろんメールアドレスを教えてくれた場合に限るが、これまでメールを断られたことは一度もない。

当院は1度しか来院されない方がほとんどだ。だが実は、来院回数を促した方が実入りはいい。そして自身の学びにもなる。しかしいつ何が起こるかわからない妊婦を移動させたくないという思いがあるので、なんとも悩ましい。実際2000人以上の逆子治療をしていると、当日の体調変化で来院できなくなったという事例に多々遭遇する。そのまま入院したといった例もあるので、その日の体調で来院してもらうようになってしまった。それに逆子を確実に頭位にするにはお灸だけでは不十分だ。家でお灸のセルフケアをしたとしてもだ。毎日治療院に来たところで、日常での習慣が変わらなければ胎児への影響は少ない。だから日々考えてもらいたいことを雛形メールにしたら、実に10000字以上の長文になってしまった。これは治療中に言ったことなので、それを思いだしてもらうためのメールでもある。あまりに長文なので4回に分けて読んでもらうようにしている。

以前は逆子治療に力を入れていたので毎日のように妊婦が来院していたが、Googleさんの検索も課金ベースになってしなったので、今はだいぶ少なくなった。実のところ、逆子治療は手間がかかるしお金にはならないというのもあるので、今のところ現状で良いと思っている。

ところでこれまでは絶対に帝王切開を避けたいという人が多かったが、高年での初産も増え、帝王切開率が20%を超えた現在、妊婦の周りに帝王切開経験者が多くなったというのも相まり、安全に生まれたら出産方法なんてどうでもいいと思っている人も多くなった。とはいえ、今も自宅出産や助産院での出産希望者はいるし、インターネットで当院のサイトにたどりつく人もいる。紹介も多いので細々とだが逆子治療はしているのが現状だ。

最後に、さも親が主役のように子育てや旦那、義母への不満をSNSに投げかけ、その大変さを慰めあい、それに酔ってしまって抜け出せなくなる人が後を絶たない。だが子育ての主役はあくまでも「子ども」だ。そして妊娠も「子ども」が主役という視点から考えたら色々変わる。ひいてはそれが子育てへの関心を変えてくれたりする。そうなると子どもが今ここまで大きくなくれたこと、今日もお腹の中で元気に動いてくれたこと、それだけで嬉しくなったりする。この辺りはなかなかデリケートな話なので短い紙面で書くことが難しいが、とりあえず逆子の心配があるからこそ子育ての喜びに思いを馳せることができるといったロジックを自身が成立させる事ができれば、子育てに必ず役立つ。そういった話もしつつ治療を行うので時間がいくらあっても足りなくなってしまう。


子育ての主役はと問われれば、それは間違いなく「子ども」である
これは至極当たり前の事なのだが、主役が「親」になっている感じがするのをしばしば見かける。それを教えてくれたのが、アドラーにフランクル、加藤諦三さん、佐々木正美さん、網谷由香利さん辺りだろうか。改めて読み返してみると、自分がたどってきた道はこの辺りに触発されていたのがよくわかる。

逆子で来院された方には4通のフォローアップメールを送っています。
写真はワードで作っている雛形です。
1回の治療で話すことが膨大なので、このメールが必要になります。
このフォローアップメールですが、妊婦さんの心配はみなさん違います。
そして病院によってできることできないことがあります。
それらを踏まえて長文の雛形から取捨選択してメールを作ります。
なので時間はかかりますが、喜んでもらえているようですので、今日も治療の合間にがんばって作成しました。


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