前出の五味常明先生によると、良い汗とは
- よい汗は肌の上ですぐに乾く。
- よい汗は限りなく水に近い。
- よい汗はここぞという要所をおさえて働く。
とのこと…
サラサラですぐに乾く“よい汗”をかくために、まず低下している汗腺の機能を高めることが必要。
運動不足で空調の利いた部屋にいると、皮膚の末梢の血行が悪くなり、悪い汗をかく原因になります。
まず、必要なだけの汗をかくことができるようにします。
夏場はシャワーだけで済ませる人も少なくありませんが、湯船につかったり、軽い運動をすることで、汗をかく機会をつくることも必要です。
同時に、夏前の5月くらいから、汗腺のトレーニングをすることで、汗腺の機能を高め、能動汗腺を増やすことが大切なのです。
「汗腺トレーニングの仕方」
五味クリニック附属わきが多汗症研究所
1. 高温浴
浴槽にかなり熱めのお湯(43度くらい、火傷をしないくらい)を少なめにはって、両手(ひじから下)と両足(ひざから下)を10分~15分くらい温める。この時、浴槽に椅子を入れ、前かがみになると効果的。
高温浴は短期暑熱順化という原理で、四肢は汗腺の予備力が一番多いところで、能動汗腺を増やし、汗腺の機能を高める。
2. 微温浴
先ほどの熱めのお湯にぬるいお湯を足す。
今度はぬるま湯のお湯に全身でつかり、リラックスして、高温でたかまってしまった交感神経を安定させる。
この時、お湯に酢をいれるとより効果的。
3. 乾燥
お風呂からあがったら、十分水分をタオルで拭いてから、すぐに服を着ずに、そのまま汗を乾燥させる。
目にみえない汗が汗腺から出やすくなり、機能を高めることができる。
以上を5月くらいから夏前くらいに行うとよいとのこと。
汗をかくことの主な役割は、体温調節です。
人の体は、熱を外へ放出することによって、温度の均衡を保っています。
暑い夏に備えて、準備を始めたいところです。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます