「おおしたさん」のブログです

2005年6月に始めたこのブログ、鍼灸院をやってた頃のことを含め、今も気ままに書いています。

極端な教育論をぶちまける大人たち

2023年04月21日 | 考えていることとか思っていることとか
今朝は久しぶりに乃木神社をお参りしました。
天気も良くて、とても気持ちよかったです!


このように育てたから子どもは東大に入ったとかプロ野球選手になれたとか、もちろん教育がなされなければ東大に入ることもできないしプロ選手になれるものでもないことは重々承知している。しかし親が、たかだが数人の面倒しかみてないにもかかわらず、自身の教育論を恥ずかしげもなく高らかに語ることができるその厚顔無恥さに辟易する記事が散見されるのは、大いに腹立たしい。

子どもが何人かいて、皆が違う世界に生きているような兄弟は、周りにいる年長者にそそのかされず、自分の道を支持されて生きてきたのだろうと思う。しかし兄弟みんな同じようなアクティビティや職業をやっているとか、私は斜に構えてその兄弟を眺めてしまう。

兄弟が皆違う道を歩んでいる。そのような兄弟は年長者に指図されずに好きなことをやらせてもらえたのだと思う。弁護士がいて警察官がいて、そんな両津勘吉のような兄弟が、ちゃんとほったらかしで育った子ども達の方が、よほど素晴らしい子育てをされてきたのではないかと思ってしまう。

世の中いろんな教育論が叫ばれるが、とんびは鷹をなかなか産まない。だから突然変異は期待しないほうが良い。そして兄弟は全く違う性格だということも十分知っておく必要がる。性格は羊なのに、狼のような性格である兄と同じような育て方をしていないか。逆に狼のような性格なのに、草ばかり与えて育てようとはしていないか。その子の性格はその子が一番よく知っている。それを一緒に探すためには、その子の興味に年長者が乗るしかない。それだけでその子の居場所は必ず見つかる。だから過度に期待せず、でも目標を持ったら大いに喜び、何かを始めたらその過程を応援する。とにかくその子だけを見て他と比べない。大体において教育者を標榜する人は、謙虚な見た目とは裏腹に傲岸不遜な気持ちを静かに押しつけつつ相手と対峙する。

自分の子どもが下した選択を大いに喜ぶ。自分とは全く違う考えや行動、自分にはできない生き方をしている子ども達を大いに楽しむ。中高大と普通に成長し、一般企業に就職、そんな生き方をしてきた親の中には、はみ出ることを悪とする人もいるかもしれない。けれど子どものその選択をどうか許してあげてほしい。それができたら親子とも大いに羽ばたけるし、楽しくワクワクした人生を生き直せると思うのだ。

応援してる!
がんばって!



早朝5時の神宮外苑銀杏並木です。
本当に日が長くなりました!


短い時間で深く理解する子もいれば、時間をかけて学ぶ子もいるので、その子の時間で学ぶ工夫を親は求められているのではないかということだ。結局社会は人としての総合力を求めてくる。浪人しようが留年しようが、社会人になった後に大学に進学しようが関係ない、社会は人を見るのだから。ゆっくり育つ子もいれば飛び級ができる子もいる、同級生と同じく一律に18歳で大学に行くことだけに目が眩めば、その子の総合力を削る事にもなりかねない。


自分で考え行動し失敗したことは必ず次につながる。成功体験をさせたいのはよくわかるが、年長者が失敗する可能性の高いものをあなたのためにという理由で排除することが果たして良いことなのか。本当はその失敗にこそその子の将来の成功に繋がるものが含まれていないか、そう考えると言葉に躊躇してしまう。

せっかく会社を辞めるという選択をしたのだから、その選択を奪う権利は親にはない。それが失敗だと思われるものになったとしても「あの日に考えて行動できたから、今があるんだよね。」と子どもの体験を共有できる伴奏者でありたいと思うのである。


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