逆子治療がうまくいっているかどうか、その評価するポイントをどのように考えていますでしょうか?
かなり前の話ですが、NHKで放送された番組「東洋医学ホントのチカラ~最新科学で迫る鍼灸の秘密」で逆子治療のことを紹介していましたね。
この番組で「お灸を行うと胎動が大きくなりました」とアピールしていたのを覚えていますが、
んっ??
えっ??
そこ??
鍼灸師が胎動への意識にとらわれたら、それこそ本末転倒じゃない?
そういえば、以前短い時間での実技講師を頼まれたことがあります。
テイ鍼の使い方でしたが、全くのアウエー、経絡治療を知らない方も多い中、ゆっくり近づけてゆっくり離すといった、一見誰でもできそうな手技を長々と実演してしまいました。
鍼灸治療の実際は、地味な作業の連続です。
鍼を当てることにより、脈や皮膚の艶、症状の変化等を一緒に観察できればいいのですが、受講者もその訓練を受けておらず、私もしどろもどろ。
もちろん本治法を教える時間も無く、敵陣での見事な討ち死に(^◇^;)
そんな経験があるので、逆子の鍼灸治療をテレビで紹介するために胎動を伝えるのはとってもわかるのですが、普段の治療では、少し考える必要があると思うのです。
ということで、、
その場の胎動に解を求めすぎると、評価がうまくいかなくなるから、私はお灸をした時の胎動をさほど重要視していません。
逆子はいつ頭を下にしてくれるのか。
いつ頭位に戻るかですが、ほとんどの方がいつ下を向いたのかわからないと言います。
わからないということは、妊婦さんご自身が寝ている時に回転することが多いからかも。
37週健診(or帝王切開前日検診)で頭位確認!って方も、多くの皆さん確信なく産院に行っていますから。
とにかく胎動を気にしすぎる妊婦さん多くって、、
それが感じられず、自己嫌悪に陥る人も少なからずいますので、、
だからお灸をやった直後の胎動なんて、気にしない方が良いです。
いや、気にしちゃダメです!
気にすればするほど不安も増えるし、それが空間を狭くする原因にもなりますから。
そんな事に意識を向けるより、睡眠の方がはるかに大切です!
お灸を始めてよく眠れるようになったとか、お通じがよくなったとか、、
そういった体の変化の方を確認した方が、よほど逆子は回転します。
逆子治療の評価ポイントについて
当たり前ですが、先ずは妊婦さん本人の実感が大切だということはいうまでも無いことです。
そして、胎動が増えた増えないといった、その場の変化を妊婦さんに意識させない事って、とっても大切!
そこに意識持って行かせているだけでアウト!!って思っちゃいます。
とにかく、食欲やお通じ、睡眠の変化のありようが、逆子治療で一番大切なんじゃないかと思うのです。
そういえば、、
来院時(30w1d)のお通じが3日に1回。酸化マグネシウム剤はもらっているが、使っていない。普段からお通じはこのような感じなので、さほど気にしていなかったとの事。
私はたとえ出るのが少しでも、毎日お通じをつける習慣のある方が、頭位になりやすいだけでなく、安産にもつながると思っているので、それに関して色々お話しさせてもらいました。
で、6日後の来院時にお通じの変化をお聞きしたところ、酸化マグネシウム剤を使わなくても毎日もしくは2日に1回はお通じがあるようになったとのことでした。
これは逆子治療の評価ポイントとして、とても大切な変化です。
お通じがよくなると、頭位になるだけでなく安産にも良い感じがします。
あと、お腹の形も大切のように思います。
来院される時間帯、お仕事の後とか食事をとったかとらないかとかで変化しますが、治療後数日経ったあとのお腹の形の変化は治療評価で気にしているところです。
これらの変化と脈状や皮膚の変化、気持ちの変化等も参考に、2回目3回目の治療を組み立てるようにしています。
どこの治療院を選ぶと良いかですが、ちょっと箇条書きにしてみました。
- 逆子の原因は冷えでもストレスでもありません。そういうことを標榜する治療院はちょっと違うかと思っております。
- 「お腹が居心地悪いから逆子になっている」という脅し文句で来院を促す治療院はどうかと思います。
- 以下続く、、、
- 、、、
- 、、、
- 、、、
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