お腹の中にいる赤ちゃんが愛おしいと話す人って多いと思うのですが、正直今のところ、そうは思えないのです。そんな自分は薄情なのかもしれないと思うと、気が滅入ってしまいます。
お腹の子どもを愛せないかも、、
妊婦さんとの話の中で、そんな不安に及ぶことがよくあります。
ネットを見ると、、
- お腹の中の赤ちゃんが動くたびに愛おしく感じる
- こんなに幸せな気分になるだなんて
- おなかの中で動いた時にとても感動してしまった
- エコーで赤ちゃんが大きくなっていくのがとても嬉しい
- 子どもとの生活を考えるとワクワクする
このように思えない自分は「おかしいのでは?」と思っておられる方は確かにおられます。
先日も逆子で来院された方とこの話になりました。
帝王切開が不安なのはもちろんですが「無痛分娩のために出産費用が高くても良いと思ってこの産院を選んだのに」と思うとなんだか納得できなくて。
そして、多くの方がお腹の中の赤ちゃんに愛情もって接すことができているのに、私は分娩の事しか考えられなくて。
お腹の赤ちゃんに愛情が全く湧いてこない自分に欠陥があるように思えて仕方ないのです。
様々な角度からご自身を責めておられるみたいでしたが、その固くこんがらがってしまった不安を整理する作業は、実はとても大切だと思うのです。
妊娠時からの不安への対処は、子育てにとても大切だと思うに至ってもらいましたが、意味もなく心配ばかりを探す妊婦さんは確かにおられます。
それを妊娠している時から意識できるかできないかで、これから始まるお子さんとの生活は全く変わってしまいます。
だから、目線といいますか見方といいますか、、、
不安に引っ張られないための心の持ち用を学ぶ事はとても大切だと思い、あれこれ考えるきっかけになればと話をするようにしています。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます