
昨日登ってきて改めて考えた山でのマナーについての由無し事を老婆心ながら考えてみた。
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昨日の高尾山はかれこれ4回目となる高尾山口から陣馬山を往復するコースである。初めて歩いた時は筋肉痛が1週間くらい続いたが、体力はついてきたのであろう、筋肉痛が残るようなことは無くなった。4度目ともなると課題はスピードを維持しつつ転倒しないよう足の運びをどうするかとか、水分や行動食のタイミング、時間管理や地図の読み方に変わってきた。
毎回課題を持って歩くようにしているが、山登りは一人で行動しているとはいえ、すれ違う人との距離感とか気遣いとかも大切になる。ましてや高尾山のように登山者数が年間300万人と世界一を誇るような山では、他の登山客への気遣いを大切にしなければいけないのは言うまでもない。
山でのマナーについて
ということで、今回の登山でマナーについて気になったことを書いてみたい。それは登り優先が守られていないということとトレッキングポールの持ち方、そして追い越す時にもう少し気遣いをしてもらいたいということに並列で歩いて欲しくないということである。
登り優先?
登山はだいたいにおいて登り優先だったと思うが、突っ込んでくる人がかなり多い。私は登りでも降りでも狭い場所なら相手の目を見るようにしている。登り優先とはいえ、急坂で相手を急かすような事もあるので、その辺りは阿吽の呼吸が大切だと思っている。
しかし私も喘いで登るような時がある。できるだけ上を見るようにはしているのだが、鍔に遮られて上を見ることができない時もある。そういう時に降りてくる方が、何故上を見て歩かないんだ、と言わんばかりの勢いで体スレスレに通り過ぎてこられると、心が重たくなってしまう。
トレッキングポールの持ち方について
トレッキングポールに関してだが、使わない時にポールの3分の1くらいのところを、やや斜めに持って歩いている年寄りがいた。それも昨日だけで2,3人もである。真横に持って歩くのは論外だが、先端が少しでも後を向いているだけで、遠くからでも近寄りがたく感じてしまう。街中でビニール傘を地面に水平に持つことは無いと思うが、あれに似たようことをしている人が山に何人もいるだなんて。格好から話ぶりからして、山登りに精通していそうな年寄りもそんな持ち方をしていたし、良いように解釈しようと、手首の橈屈ができなくなっているだけなんだ、歳をとって上腕二頭筋の筋力が落ちているんだ、と思おうともしたが、そんな事でその行為を正当化できるもなく、とにかくこれは年寄りに限った行動だったので、少し考えていただきたく思った次第である。
追い越す、追い越されるについて
追い越しに関してであるが、私は自分より速い人は気持ちよく追い越してもらいたいし、自分より遅い人は気持ちよく追い越したい。だから追い越すのも追い越されるのも、とても気を使っているのだが、たまに嫌な気持ちになることがある。特に年寄りは話がはずむと一層周りが見えなくなる嫌いがあるように思う。それはおばさん達もそうなのだが、私たちを追い抜くだなんて100年早い、といった感じで歩かれる雰囲気を醸し出す集団もいたりするので、高尾山はなかなか面白い。そういえば高尾山から城山あたりまでは気軽な格好で歩く人も散見される。昨日はおおよそ山登りとは縁遠い出で立ちの若いカップルが手を繋いで並列で歩いてきたのを見た。そういう方達は完璧な別人種だと思えるので、気持ちよく道を譲れるのだが、登山客だと思しき方々が並列で話をしながら歩くのを見ると、後ろから蹴ってやろうかとも思ったりする。
とにかく高尾山は登山客と観光客が入り混じる。よく行く奥多摩とは全く違う。人の振り見て我が振り直せではないが、マナーを学ぶ上でなかなか興味深い場所なのも、つい訪れてしまう要因かもしれない。
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