「おおしたさん」のブログです

2005年6月に始めたこのブログ、鍼灸院をやってた頃のことを含め、今も気ままに書いています。

隣の芝はどす黒い

2023年02月17日 | 考えていることとか思っていることとか
大阪からの患者さんより「出町ふたば」の豆餅をいただきました。 
学生時代、出町柳の柳月堂の裏あたりに下宿してたので、なんだか懐かしかったです。
ありがとうございました!


五木寛之さんの「生きるヒント」に「人間の記憶力と分析力は反比例するんだ。記憶力のいい人間は、理解力に劣るんだよ。」という一文があった。もちろん謙遜も多分に含まれているとは思うが、五木さんも記憶力について正当化しようと考えていたのかと思うと、親近感がわいてくる。

鍼灸師は治療を通じていろんな人と出会うのだが、世の中ほんとうにいろんな人がいる。そんな中の一人、どの話題になっても人物名がサクサク出てくる方がいる。ドラマの登場人物からプロ野球選手から、過去の偉人に芸能人。カタカナネームは少々覚えにくいと言っていたが、それでもその記憶力の良さにいつもびっくりしていた。

毎日のように一緒にいた友人の名前すら出てこなくなる事のある私だ、記憶力の良い人を羨ましく思ったりする自分がいる。そう、記憶力の良い人はそれだけで羨ましい。羨ましいと言えば、大勢の前でジョークを挟みつつ笑いを取りながらお話しできる人も羨ましいし、片付けの上手な人も羨ましい。しっかり稼いでいる方はもっと羨ましい。

自分にないものを持っている人は大勢いる。そんな能力があれば、私ももう少し早くから不安や嫉妬から解放されていたかもしれない。

人と比べるから羨ましいという気持ちがわいてくる。だから人と比べないように、自分だけを見つめるべく時間をつくったり、何かに打ち込んだりするわけだ。でもふと我に返ると、人を羨ましく思っていたり自分を卑下していたり。

他人は他人、自分は自分。そう思おうとしてもなかなか難しい。


他の作と不作を観るべからず。ただ己の作と不作を観るべし


お釈迦様のように、このような気持ちで生きていけるといいのだが、これはかなりの修行がいる。でもそんな嫉妬心や不安に気持ちが満たされて来た時に使う言葉がある。


隣の芝はどす黒い


隣の芝もいろいろだ。外から見るだけでは判断できない。だから妬み気分が満ちてきた時「色々あるよね!応援しているよ!」と、道ゆく人を「どす黒い」と決めつけて、密かに言葉をかけてみたりする。

隣の芝がとっても青く見える時もあるかと思うが、隣もおたくの芝を羨ましく思っているかもしれない。




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