「治療を受けてみたいが、エイズや肝炎などの感染が心配だ」
と思っている方がいるようなので……。
結論からいうと
「完全滅菌された使い捨ての新品の鍼を使っているので感染の心配は全くありません。」
エイズの原因ウイルスであるHIVウイルスは感染者の血液、精液、膣分泌液に多く存在するようですが、涙、汗、唾液、鼻汁に含まれるウイルスの量はごくわずかです。
実はこのHIVウイルス 感染力が弱いので、特定の条件が整わなければ感染しません。
つまり……
「血液、精液、膣分泌液が粘膜に濃厚に接触し、ある程度の量のHIVが体内に侵入しない限りは感染しません。」
ということだそうです。
ですから学校生活や日常生活で感染することはないようです。
現在このHIVウイルスの感染が考えられるのは、母子感染、性交渉、輸血、注射の回し打ちだけ のようです。
(アンチ エイズ インフォーメーション)を参考にしました。
ところで感染についてですが、鍼灸で問題になるのはSARS(重症急性呼吸器症候群)や麻疹, 水痘ウイルス等、空気感染するものではないことは皆さんご存知ですよね。
鍼灸で心配しなければいけないものはエイズやウィルス性肝炎等、血液を介して感染するものです。
A型肝炎ウイルスは糞便に汚染された水や氷、野菜や果物、またカキなどの魚介類から経口的に感染するので除外です。
そういえば私がインドへ遊びにいったとき、むこうで一緒になった旅行者の中にA型肝炎やアメーバ赤痢と診断された人が多かったですね。
B型やC型肝炎ウイルス は感染している人の血液を介して感染します。
感染している人の血液中のウイルスの量が多い場合は、その人の体液などを介して感染することもあるそうなので気をつけないといけません。
- 他人と注射器を共用して、覚せい剤・麻薬等を注射した場合
- ウイルスの陽性者が使った注射器・注射針を適切な消毒などをしないでくり返して使用した場合
- ウイルスの陽性者からの輸血・臓器移植等を受けた場合
だけど 以下のような場合感染しないので過敏に反応しないようにしたい ですね。
ウイルスに感染している人と握手した場合
ウイルスに感染している人と抱き合った場合
ウイルスに感染している人と軽くキスした場合
ウイルスに感染している人の隣に座った場合
ウイルスに感染している人と食器を共用した場合
ウイルスに感染している人と一緒に入浴した場合
「厚生労働省:よくある質問」を参考にしました。
ところで…うちの治療院の すべての鍼を使い捨てのものにしているのには訳があります。
それは
肝炎ウイルスはオートクレーブ(高圧滅菌器)で鍼を滅菌消毒しても、鍼の先に血が付いたままだと、血の固まりの中でウイルスが生存して感染能力を保持している場合がある
という記事を読んだからです。
高圧滅菌処理も"ビミョ~"に怖いということであるならば 使い捨て鍼にするべき でしょう。
実は鍼灸の鍼は非常に細く流線型であり、そのうえ組織を損傷しないように先端がちょっと丸くなっています。
その為、血管を避けるようにして鍼は入っていくので、血管を傷つけず出血しないのが普通 です。
ですから上に書いたように 血の塊が鍼先に付着したままということは本当は無いはず です。
だけど心配の種になることはできるだけ排除するのは鉄則なので使い捨ての鍼を使用するようになりました。
「李下に冠を正さず」 とはこういう時に使っていい言葉ですよね??
それに比べ注射針は、薬液を入れるために中心部が管になって、先端はメス状 です。
このような形状は管の中に血液が付着しやすい んです。
ですから注射針は回し打ちなどすれば、かなり危険です。
同じ針でも、注射針と鍼灸の鍼とでは、その危険度(感染力)に天と地ほどの開きがあります。
鍼灸の鍼で肝炎に感染したという話しを耳にしたことはありますが、因果関係がはっきりした記録はありません。
(やっぱり怖いのは注射針……当時の使い方はかなり???だったそうだけど……あまり大きな声でお医者さんには……言えない医療関係者です……小心者です)
まぁ……今の時代に感染が疑われるような治療院はとっくにつぶれているはずです。
私の治療院だけでなく、最近の治療院は使い捨ての鍼を使うところが多いですし、保健所の検査も厳しくなっているので問題は無いと思います。
実は使い捨ての鍼は先っちょがよくないっていう鍼灸師は結構います。
このような考えの先生はキープ鍼を使っています。
でも最近の使い捨て鍼は良いですよ。
ハリ先もシャープで安くなっているので、良いハリだからと言って何度も使う必要はなくなりました。
ですから業者さんがポカしない限り(製造途中で…)感染させる事のできるハリを作ることは非常に難しいですね。
大工さんも切れ味が格段によくなった使い捨てのノコギリを使っている人が多いようです。
どの世界でも使い捨てのものはとてもよくできているようですね。
院内での治療は10時より20時ぐらいまでです。
電話連絡だけでなく、メールやフォームでご連絡も可能です。
おおした鍼灸院ホームページ
http://www.oosita.jp/
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