国際生物多様性年:開幕を祝う ドイツで式典
【ベルリン小谷守彦】国連総会が06年に定めた「国際生物多様性年」(2010年)の開幕を祝うドイツ政府主催の式典が11日、ベルリンの自然学博物館で開かれた。メルケル首相らに続いて演説した田島一成副環境相は、10月に名古屋市で開催する国連生物多様性条約第10回締約国会議(COP10)の成功に意欲を示した。
今年は世界各国で国際生物多様性年の関連イベントが開かれ、閉幕式典は12月に石川県で予定されている。田島副環境相は「地球と生命の将来について、真剣に論じることを楽しみにしている」とCOP10に臨む抱負を語った。
今年は国際生物多様年である。
日本政府からも代表が、この式典に出席しているそうである。
こんな世界情勢の中、
自民党はアメリカ政府まで抱き込んで、
沖縄辺野古の海の埋め立てを、民主党政権にさせようと迫っている。
元々辺野古埋め立て工事は、アメリカの要請によるものではなく、
時の自民党政権がゼネコン業者の希望にこたえ、大型工事をするべく計画したものであった事は周知の事であるから、民主党政権はこの計画を白紙に戻そうとしたのであった。
しかし自民党の残党は、ゼネコンの要請もあるかもしれないが、
埋め立て工事が始まったら大量の土砂を必要とすると見込んで、周辺の山を買い占めていた、旧政府関係者の利益を守るため、何としても埋め立て工事をさせたいと言う側面も有るそうである。
地球環境が汚染され、海陸共に資源が減って、重大な食糧難の時代が来るかもしれないと危惧されているときに、
希少生物ジュゴンの生息地であると同時に、豊かな沖縄の海洋資源のゆりかごである、広大な大陸棚を埋め立てて、大事な資源を無に帰してしまうなど正気の沙汰ではないと思う。
自民党政権は同じような事を、諫早湾でもやっていた。
ムツゴロウの海とも言われた諫早湾を、農地にするために何千億円もの税金を費やして、埋め立て工事をしたのだった。
今や休耕田がひしめいていると言うのに、漁民の反対も押し切って、ムツゴロウを初めとする干潟の生物は、生き埋めにされて殺されてしまったのだった。
残酷なこの行為は可哀そうなムツゴロウ達にだけではなく、
人間界にも取り返しのつかない禍根を残してしまった。
この生き埋めにされた生物達の遺骸は、大量の汚水を有明海に流し込む事になってしまったのだった。
これによって、まず有明海で海苔を養殖していた業者が損害を蒙り、
段々と有明海の魚達が死んでいくことによって、漁獲高も激減して、
漁業がなりたくなるまでになっているそうである。
当時の自民党政府は、只ひたすらゼネコンの懐具合しか念頭になかったのだろうか?
かけがえの無い海洋資源を、こんなつまらない工事をする事によって、無に帰してしまいながら反省もしないで、今又沖縄の広大な大陸棚を台無しにしてしまおうとしている。
それも国防のためにと言う名目で・・・・・
二言目には「愛国心」と言う輩が、大切な国土を台無しにして平気であると言うことは何を物語っているのだろう?
愛国心など皆無であるから、愛国心と言う言葉を利用しようと言う発想が出るのかも知れない。
民主党政権はこんな自民党に遠慮などしないで、
自信を持って、当初の予定通り、
埋め立ては断じてしない、日本の自然を守ると言う意志を、
はっきりと示していただきたいと切に願うものである。