オルタナティブ通信に米国の対日・核兵器販売「促進戦略」という記事が載っているのを初めて知った。
これは日本人にアメリカは頼りにならないと感じ始めるように仕向け、
また一方、北朝鮮には核兵器で日本を脅迫させ続けることによって、
日本の世論を、日本も核兵器を持つべきだと言うように仕向けて、
核兵器販売を成功させようと、今アメリカは企んでいるというものである。
昨日の私のブログに引用した田中宇さんの記事の、
米国の保守系シンクタンク「ケイトー研究所」(Cato Institute、リバタリアン)の上席研究員であるダグ・バンドウ(元レーガン大統領特別顧問)が、外交政策雑誌ナショナル・インテレストに「アジアの世紀が来た」 の論文を、オルタナティブ通信の記事を見た後に見ると、
ダグ・バンドー氏の記事は、まさにこの目的の下に書かれたと見ることができる。
バンドー氏は日本が自発性を持つように仕向けている善意の助言者の振りをして、日本人が北朝鮮の脅威に恐れをなして、核兵器を欲しがるように仕向けて、
アメリカの経済を立て直すために、高額で核兵器を日本に売りつけようと言うのだとの説は、吟味してみる値打ちが十分にあると思える。
核兵器と言っても、ピンからキリまであるだろうから、
米軍には古い型で、捨てるにも処理費がかかるし、置いておくにも維持費がかかる、開発途上に作った核爆弾が、多数あるのではないだろうか?
それらを、日本に引き取らせる、しかも莫大な代金を払わせて引き取らせることができたら、そのメリットは現在のアメリカにとってはどんなにか魅惑的な商売であろう。
日本を驚かすための役目は、日本に含むところが有り、しかも今経済的に困りきっている北朝鮮なら、アメリカに注文してもらったら、喜んで引き受けることだろう。(これまで何度もやってきたように・・・・)
北朝鮮はきっとどんな役回りでも演じて見せることだろうから、
この核兵器売り込み計画はかなり手ごわいことになるかもしれない。
やっぱり日本は、平和憲法一途に行くのが一番なのではないだろうか?
北朝鮮が核を撃ち込んで来たらどうするのだと心配する前に、
核兵器でなくても、日本の原子力発電所にミサイルを撃ち込まれたら、
核兵器を打ち込まれたのと同じことになるのだから、
私たちは原子力発電所は即刻閉鎖すべきであると主張することのほうが、先決ではないだろうか?
そして北朝鮮にしてもどこの国にしても、
日本に核兵器を打ち込んでくる国が有った時には、
地震に襲われた時諦めざるを得ないのと同じように、
観念して身の不運とあきらめることにして、
成り行きに任せる方がましなのではないだろうか?
日本が例え核兵器を持っていても、原子力発電所をミサイル攻撃されたら、放射能被害は避けられないだろう。
それで報復にミサイルを撃ち込んだ国に向けて、核爆弾を打ち込んだりしたら、
国際世論は何と言うだろう?
運悪く原子力発電所に当たったとは言え、相手はただのミサイル攻撃だったのに、
すぐに核爆弾を打ち込むなど、日本人はやっぱり乱暴者だと非難されかねない。
そしてアメリカは日本を制裁すると称して、徹底的に打ちのめしを図ってくるかもしれないではないか。(多分その時点では、日本の富はもう吸い尽くされている事だろうから、徹底的に再起不能にしようとするのではないだろうか?)
こんなシナリオを考えてくると、
日本は今まで通り、諸国民の公正と信義に信頼して、武力を持たないという立場に徹するのが一番ではないかと、改めて思えてきた。
日本は産業を盛んにしていたら、外国はそれを焼き滅ぼすのは惜しいと思うだろうから、
核爆弾を打ち込むのは全部吸い尽くしてからにしようと、
すぐに攻撃することは、控えるのではないだろうか?
だからアメリカから全部吸い取らせないことが、日本の生き残る唯一の道ではないかと思うのである。
バブルがはじけて、銀行が貸し渋りをして、次々に優良企業を倒産させた頃、
銀行の使った手は、それまでの借金を、後でまた貸すからとほのめかして油断させ、企業に全額返済させ、
その後は融資の依頼に一切応じないで当座の資金繰りもできなくさせて、担保物件はいくらでもあり、赤字でもない企業を次々に倒産させたという話を聞いたことがある。
私の住んでいる団地を造成した業者も、そういう経緯で倒産してしまったということであった。
社長は程なく病気になられて、「銀行に騙された」と言って亡くなられたそうであった。
心置きなく潰させる様な状態には、日本を持っていかないように、気をつけねばならないのではないだろうか。