ホンジュラス:セラヤ派の放送局閉鎖 無許可集会も禁止
【サンパウロ庭田学】AP通信によると、中米ホンジュラスのクーデターで実権を握る暫定政権は28日、同政権に批判的なラジオとテレビの放送局各1局を一時閉鎖措置にした。許可のない集会も禁止にした。国民の権利や言論を制限する強硬姿勢により、クーデターで追放されたセラヤ大統領支持者との間で緊張が高まっている。
大統領復帰を目指すセラヤ氏が21日に首都テグシガルパに戻って以来、暫定政権は危機感を強めている。27日夜、集会禁止や報道機関の一時閉鎖方針を発表。警察や軍は司法機関の許可なく市民を逮捕できるとした。セラヤ氏の大統領復帰を求める支持者数百人は28日、デモ行進のためデグシガルパ市内に集まったが、警官隊に行進を阻止された。セラヤ氏を支持するラジオ局グロボには、兵士が押し入り、放送機材を持ち去ったという。
ミチェレッティ暫定大統領は「セラヤが暴力をあおっているからだ」と正当化した。セラヤ氏は「国民に対する野蛮な弾圧だ」と激しく非難した。
中南米ホンジュラスでは軍部が、現職の大統領の寝込みを襲って、拉致した挙句に国外追放にして、暴力的に大統領を拉致させた張本人が厚かましくも、
現在暫定大統領を名乗っている。
この暫定大統領ミチェレッティは、自分のやった暴力的不法行為は棚に上げて、セラヤが暴力を煽っているからだと、自己を正当化して、
セラヤ氏の大統領復帰を求める支持者数百人が28日、デモ行進のためデグシガルパ市内に集まったのを、警官隊に行進を阻止させ、セラヤ氏を支持するラジオ局グロボには、兵士を押し入らせ、放送機材を持ち去った。 そうである。
このミチェレッティ政権をアメリカは陰ながら応援しているらしい。
イランの総選挙では選挙に不正があったと大騒ぎしていたのに、同じ頃起きた軍部クーデターについては黙認し、
「民主主義の危機」と言うどころか、双方の勢力は話し合いをせよ等と言っていたと記憶する。
ホンジュラスの政変では、明らかに軍部が民主主義を蹂躙しているのに、見てみぬ振りをしていながら、
尚民主主義の守護神のような顔をしている。
国民を圧制で苦しめたという理由で、イラク大統領フセインを死刑に処したアメリカが、
どうしてホンジュラスでは公選され国民から敬愛されていた大統領を、
寝込みを襲うような卑劣な暴力で国外に追放した挙句、
自ら大統領を僭称しているミチェレッティを、一切咎める事もせず許しておく事ができるのだろうか?
ミチェレッティは、正当な大統領の復帰を望んで、正当な要求をしているホンジュラスの国民を、
暴力で押さえつけて(死者も出たと聞く)警察に逮捕させているのである。
こんな事がアメリカのお膝下で起こっていると言うのに、
見逃していたら民主主義の守護神たるアメリカの顔に、傷がつくとは思わないのだろうか?