初鹿 史典の熟成を楽しむ!

【第445回】世情から読み説くもの

最近、株価の影響もあるかと思いますが、

サービス業・小売業など色々な業界で高級といわれる

ものが徐々にでありますが売れ始めているという

話を聞きます。

消費税率の関係もありますが、ただ、それだけでは

なさそうです。当たり前の話ですが、衣食住それぞれに

安いものから高いものがあり、自分に合うであろうものを皆様

選びます。ただ、衣・食においてはまだ、取り返しがききますが

”住”についてはどうでしょう?

ここに、最近ヒットしている、真剣に家づくりと

向き合っているお客様がとても多いのです。

そこに世情をからませて考えてみると興味深い話となります。


例えば『高齢化』『少子化』『人口減』から見えてくるもの...

また、日本を代表するような小売業などが正社員化

(↑良い人材を確保するという意味です。)しているこういう時流から

考えてみると...そうなんです。

明らかに人手不足の時代が近い将来訪れます。住宅業界

においては、職人さんが不足し、職人単価が上がります。

という事は、会社としての原価が上がるわけです。

これは価格の安さを最大の武器として、価格訴求型

で販売してきた会社のやり方が近い将来、出来なくなると

いうことを意味しています。

つまり、低粗利ながら、数をさばくことで粗利額

を稼いできた住宅会社がやっていけなくなることが

現実となると言う事です。

なぜだと思います?

それは、職人さんの数が減り、職人さんの価値が

これからどんどん上がるからです。

ですから、時間に追われる仕事をしなくなります。

職人さんの回転数を上げる事で勝負してきた会社が

時代に合わなくなるのです^^;


逆に価値訴求がしっかりと出来ていて、他社よりも

若干高いけどお客様に選んでいただける、

更に適正な粗利益率を確保出来ている、

職人さんに同業よりも少し高い賃金を払える、

こういう会社であれば、とても安心できると思います。

更に理想なのは、業者さんたちと共に学び、

共に育つことが出来る住宅会社。

協力業者さんと共に質を高められる会社が理想でしょう。

ローコスト一辺倒で、価値訴求が出来ない住宅会社さんが

行き詰っていくなぁ、と強く感じるこの頃です。


これからは、適正価格でお客様に選んでいただけるようになる会社

だけが生き残っていくのではないでしょうか?


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