初鹿 史典の熟成を楽しむ!

【第2582回】北海道の住宅の脱衣室は足元から暖かい

毎年、11月の後半になると、

朝、もしくは夕方から夜にかけて、

救急車のサイレンの音をよく聞きます。

 

特に今年は、本当に多く、

ひどい時は1日に4~5回以上、

耳にすることがあったりします。

 

この原因は、当然いろいろ

とあるでしょうが、

圧倒的に多いのは、

ヒートショックにより、

浴室内で意識を失っていたり、

溺れてしまっている方が

多いということ。

 

家庭内での死亡事故は、

交通事故よりも圧倒的に多いのです。

 

この原因は、浴室と脱衣室における、

断熱と換気が圧倒的に不足

しているからです。

 

床断熱工法を採用している会社の場合、

浴室下の断熱、並びに浴室と

脱衣室の間の断熱や気密が

非常に取りにくくなりがちなのですね。

 

北海道の場合、床断熱を

採用する場合は、

浴室の下に断熱材の受けを設置し、

断熱材をビッチリ入れたり、

ブローイングを吹くのですが、

浴室周辺の断熱について、

気を使って施工している

会社はまだまだ少なく、

お風呂場が冬に寒いよなぁ、と

個人的に感じております。

 

浴室や脱衣室の断熱と気密を取る上で、

最も効果的なのは、基礎断熱なんです。

 

 

ちなみに、北海道の住宅会社の大半が

基礎断熱を採用しているので、

北海道ではお風呂場が寒い、

ということがありません。

 

古い家や、断熱や気密の知識が

欠けている会社で、

家を建てたご家庭は、冬、

本当に危険となります。

 

これを防ぐためには、家を

リフォームするか、

脱衣室とお風呂場に暖房機器を置いて、

最低でも脱衣室やお風呂場の温度を

16℃以上に保つようにすることです。

 

日本の家の性能は、本当に低すぎる。

 

救急車のサイレンを冬場、

耳にする度に、

いつもそう思ってしまいます。

 

冬でもあたたかい浴室で入浴可能な、

性能の高い家を広めていきたい

と思っています。

 

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