工務店も引き付ける魅力を持っているようです。
実際、たくさんの工務店が見よう見まねでまねしています。
しかし、1台のエアコンで満足した効果が得られるのは、
最低でも旧IV地域においてQ値1.9以下、C値1以下で、
できれば南からの日射取得を多くし、
東西北面の窓は小さくするといった基本ができた上での話です。
基本ができていないのに、この方式だけまねしても
効果を期待することはできません。
また、床下だけ暖めれば快適だと考える人も
多いようですが、室内空気も暖めなければ暖かさの
実感は得にくいです。特に2階との温度差がより
激しくなってしまいます。
床下エアコンの暖気が大量に床上に出るように、
大きなスリットも必要になります。
東北地方や北陸地方で床下エアコンを実践している人は、
一般的な壁掛けエアコンを床下に設置している
事例がとても多いです。
一方、暑さが厳しい関東以西で床下エアコン
とする場合、夏場の冷房利用も兼ねないともったいないです。
ですから、もりぞうでは、1台のエアコンで
【しかも天井埋め込み型】
このような暖房だけではなく
こちらのような冷房も出来るシステムを
構築しております。
冷房に関しては、小屋裏に冷房専用ダクトで
冷風を送れば、家全体を冷房できます。
24時間作動していれば
1階まで効果は届きますが、1階をより強く
冷やしたい場合は、1階と2階の階間にも
冷風を吹き込みます。
延べ面積が40坪までで日射遮蔽がきちん
とできている住宅では、8月に24時間冷房しても
月間の冷房費用は5000円以内で収まることが多いです。
快適性はもちろんのこと、相対湿度も60%程度に
抑えることができ、高湿度が大好きなカビやダニ
との共存を極力避けた生活も可能となります。
これは、膨大な水分を室内に取り入れてしまう
「通風」では絶対に不可能な芸当です。
通風を全否定するつもりはありませんが、
通風が快適なのは5月と10月だと考えています。
ただ、5月は花粉症で窓を開けられない家庭も多いので、
実質的には10月に限られるでしょう。
このように省エネ住宅とは、単に基準や設備に
頼るものではありません。
上級者になればなるほど、地味であってもより
コストパフォーマンスが高いものを地道に確実に
積み上げていくものだ思います。
全てはコンセプト実現のために。。
最新の画像もっと見る
最近の「住宅」カテゴリーもっと見る
最近の記事
カテゴリー
バックナンバー
人気記事