今住宅のコンサルをしている
大阪出身の友人が、新卒で某
大手建材メーカーに勤務し、北海道
の北見市に赴任したての時の話。
年末、うっかりと灯油をきらしてしまい
業者さんがお休みなのでストーブに灯油を
入れられず、年末年始をコタツで
生活する羽目になったとの事。
北海道の寒さをなめており、休み明けに
対応するれば良いだろうという事で、
生活していたのですが、徐々に寒さが
建物内を浸食して参ります。
コタツからいよいよ出れなくなり、
寝たきりの状態に^^;
その生活に耐えられなくなり
お正月に会社の先輩に連絡をし
先輩の実家から灯油を運んでもらい
ストーブに灯油を入れてもらい
何とか事なきを得たとの事ですが・・・
それ以来、灯油のスペアは必ず
用意したという今では笑い話ですが
友人曰く、当時は死ぬかと本気で
思ったとの事。
そして、話はここからです。
灯油を入れてもらい、ストーブを
つけるのですが、丸1日経っても室内
が全く暖まらないのです。
この状況分かりますでしょうか?
北海道という極寒の地において
賃貸の建物が完全に冷えてしまうと、
暖めるのに丸2日かかるという事実。
何を言いたいかといいますと。
1,北海道の地において、さらに断熱・気密
を確保し、わずかなエネルギーで暖まる
住宅性能でしたら、このような思いは
しなくと済むという事
2,その北海道の性能を東京に持ち込み
家づくりをしたら・・・
そうなんです。今この考え方が「脱炭素社会」
のスタンダードになってきているのですね^^
どのエリアにおいてもわずかなエネルギーで
快適に住まえる住空間をデザインする事が
広く一般的になってきております。