初鹿 史典の熟成を楽しむ!

【第1121回】フィトン(植物が)チッド(殺す)

先日は、久しぶりに娘のバレーボールの

練習に参加させていただきました。

中2になった娘と一緒に

スポーツを出来るって幸せです^^


さて、前回の続きです。。


森林浴も最近では、日光浴や海水浴

と並んで、わたしたちの暮らしのなかに

しっかり定着したようです。

健康づくりには欠かせない存在ですね。

フィトンチッドはからだを

リフレッシュさせるだけではありません。

抗菌、防虫、消臭などのさまざまな働きがあり

、フィトンチッドを上手に利用すること

によって、わたしたちの生活を健康的で

豊かなものにしてくれます。
 

たかが木の香りとはあなどれません。

森林や木には、神秘的で不思議な力が

隠されているからです。


それは『森林の精気』と言い換えても

よいでしょう!

それでは、樹木は何のためにフィトンチッド

を作りだすのでしょうか?
 

樹木が光合成を行うことは、

みなさんよくご存じだと思います。

樹木が生きていくために必要な活動で、

人間が食事を取ることと同じです。

光合成は太陽の光エネルギーを利用して、

炭酸ガスと水から炭水化物を作り

酸素を放出します。さらに樹木は二次的に

フィトンチッドなどの成分を作りだすのです。
 

このフィトンチッドには、作りだした

樹木自身を護るさまざまな働きがあります。


他の植物への成長阻害作用、昆虫や動物に

葉や幹を食べられないための摂食阻害作用、

昆虫や微生物を忌避、誘因したり、

病害菌に感染しないように殺虫、

殺菌を行ったりと実に多彩です。

土に根ざして生きる樹木は移動すること

ができません。そのため外敵からの

攻撃や刺激を受けても避難できませんから、

フィトンチッドを作りだし、それを発散

することで自らの身を護るわけです。
 
1930年頃、旧ソ連のB.P.トーキン博士は、

この植物の不思議な力を発見し、

フィトン(植物が)チッド(殺す)

と名づけました。

湿度を多く含んだ、ジメジメした

土地には多く発見されるこの成分、

反対にカラッとした気候の

緯度の高い北欧あたりでは

大敵が少ないのでこの成分は

少ないと言われております。

日本の木材との薫りの違いは

このような所からも出ております。

続きは次回。。
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