北京オリンピックも無事?に終わり、メダリストのTV番組出演も一段落といったところでしょうか。
そんな中、先日、フジテレビの「報道2001」に、フェンシングで銀メダルを獲得した、太田雄貴選手が出演していました。もちろん銀メダルを獲得したという事もありますが、内容は、「もっと国にスポーツに対する支援をして欲しい」という内容でした。
このような番組に現役のスポーツ選手が出演するのはほとんど異例な事です。
日本のスポーツ界においては、ワールドカップなどの海外遠征は、大小はありますが自己負担によっておこなわれているのが実情です。特にマイナースポーツにおいては、企業スポーツが衰退している中、大変厳しい状況です。
そんな中で、オリンピックのメダルの結果に批判するばかりで、なんかおかしいなぁと考えてしまいます。
番組の中では、国家予算の中では、文化に1000億、スポーツは190億という事が出てきていました。もちろん、文化には文化庁があるので、独自の予算折衝が行えるし、文化を大切にする国は、先進国であるという考え方もあるので納得はできます。スポーツには文科省・厚生労働省など様々な事が関与しているので、とても難しい状況です。
また、叙勲などの表彰において、文化功労賞を受賞された方にスポーツ界出身の方がほとんどいないという事からでも、この国のスポーツに対する考え方が表れているのではないでしょうか?
スポーツは教育の一つである、趣味の分野(好きだからやっている)という、考え方が根底にはあるのでしょうね。
国会議員の中では、「スポーツ庁」を作る動きもありますが、現在の経済状況を考えるとすぐに実現は難しいでしょうし、2016年の東京オリンピックが決まればなんとかなるかなぁと思いますが…。
競技スポーツだけでなく、スポーツを身近にできる環境を作るだけで、メタボリックの問題もちょっとは解決し、医療費削減に結びつくという考え方が、普通だと思うのですが、それは国レベルになると理想論になってしまうのでしょうね。