半世紀を彷徨う

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流行が回って来た?カセットテープ

2016-05-15 11:09:38 | 日記
最近カセットテープが見直されていると聞いて、うれしく懐かしく思った。
あれほど不安定でめんどくさい物が当たり前だったんだな。

あの幅4mm程度の中央から半分がA面で反対がB面。さらにその半分がステレオの左右に分かれて記録される。
120分テープは厚みが薄いから使わない方がいいとか言われていた。
夏車の中に放置しようものならテープが伸びて聞けなくなる。

アナログ音源には避けて通れない無音部分の「シャー」というノイズ。
もっとも音楽が始まってしまえば小さいノイズは聞こえなくなるんだけど。

ノイズを低減して、さらにダイナミックレンジを広げるという、ドルビーB、ドルビーCという機能もあった。
おれは高校生の夏親戚のつてで海の家でバイトした金をつぎ込み、ローディの高いカセットデッキを買った。
そのカセットデッキの説明書には、「10時間に一度磁気ヘッドの掃除が必要」と書かれていた。

カセットテープと磁気ヘッドの間に異物が挟まると、カセットテープは傷が入り使えなくなるし、
磁気ヘッドにもよろしくないという事なのだ。
レンタルレコード屋ができる前の話なので、録音する音源はほとんどFMラジオだった。

番組表になんの曲が流れるか、誰の特集をやるとかをチェックしておき、
曲が始まる前に録音一時停止にしておいて、一時停止解除のボタンに指をのせて、
曲が始まるのをじっと待つ。母親にはその間電気製品の電源入り切りをしないでくれと頼んでおくのも必須だ。
ブチっとノイズが入るからだ。

「では~の曲です。どうぞ。」今だ!!録音開始!だがまだ気を抜けない。曲の終わりにも問題が待っている。
よし!このまま順調に終わってくれ!祈るような気持ちで待つ。
が、しかし!曲が終わってないのにDJが喋り始めやがった!あ~、失敗だ~。とかね。苦労したよ。

いつも聞いているテープで聞きたい曲の所に早送りしなきゃいけないんだけど、
慣れてくるとドンピシャ、曲の始まるところで止められるようになる。そしてA面が終わると止めて、カセットをひっくり返す。

テープにも種類があって、ノーマル、クローム、フェリクローム、メタルの順で値段が高くなる。
めんどくさいんだけど手を入れると音が良くなったりして、そこが楽しみだった。
オーディオ機器は重い物が音質に有利だとか、オーディオ機器の下にコンクリートブロックを置くなんて事も真剣にやっていた。
「何もかもみななつかしい」ですな。


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